【マイルCS】ソダシ 価値ある3着 牡馬相手、初の芝マイルG1で健闘
2022年11月21日 05:26 直線、懸命に前を追う無垢(むく)なソダシの姿が感動を誘う。戴冠はならなかったが、持てる力は余すことなく発揮できた。意義ある挑戦だった。
道中は気負うことなく4、5番手を追走。牡馬相手に戸惑いも見せず自分の走りに集中する。直線は勝ち馬セリフォスが4角13番手から剛脚を届かせる瞬発力勝負。位置取り的に馬群にのみ込まれてもやむなしだったが、彼女は必死に踏ん張った。ゴール前は内からダノンザキッド、外からソウルラッシュの巨漢馬のプレッシャーを受けながら、最後にもうひと伸び。2着とはわずかに半馬身差だ。
これまで芝マイル戦ではG13勝を含む4戦4勝。無敗の条件で初めて土がついたが、敗れて強し。じっくりVTRに見入っていた吉田隼がおもむろに口を開く。
「状態はとても良かったと思います。前に行く馬がイメージと違ったけど、リズム良く運ぶことができました。マイルより短い距離では力を出し切ってくれる。最後も長く(脚を使い)踏ん張ってくれましたが、2着争いで(敗れたことが)悔しかったですね」
これが牡馬相手の初めての芝マイルG1だったことを思えば価値ある3着。この経験を糧にさらなる成長、進化した姿を見せてくれるはずだ。