新京都競馬場に川田絶賛「素晴らしい状態」 4・22オープンへ試走会

2023年3月31日 05:05

新装されたグランドスタンドをバックに、馬場走行テストをする試走会メンバー

 2年5カ月の開催休止を経て京都競馬場が生まれ変わった。プロ野球開幕でエスコンフィールド北海道も公式戦のこけら落とし。来月22日の京都開幕を控えてJRAが30日、試走会を実施した。和田竜、古川吉、川田、藤岡佑、藤岡康と騎手5人が参加。楕円(だえん)形へと形状が変更されたパドックで周回を重ねた後、芝1600メートル外回りを駆け抜け、それからダートコースの感触も確かめた。好天の下、奇麗に生えそろった芝はクッションが利き、絶好のコンディション。川田が乗り心地を絶賛した。

 「久しぶりに京都競馬場で気持ち良く過ごすことができました。パドックは丸形から楕円形に変更されて見やすくなったと思います。(パドックから見える)屋根の下など、日本の技術を使った伝統的な京都競馬場を楽しんでいただけると思います」

 コースレイアウトについては各発走地点、高低差や正面直線距離の変更はないが、芝外回りの4コーナーの角度が緩やかになった。川田は「見た目に大きな変化はないが、より安全に回って来られるようになったと思う。素晴らしい状態に造られているのでレースが楽しみです」と開幕を心待ちにする。職員、騎手、厩舎関係者らJRAが一丸となってリニューアル京都を盛り上げる。

 《渡辺師も参加「いいコース」》試走会は5人の騎手に加え、元騎手の渡辺薫彦師(47)が参加した。騎手時代の99年にナリタトップロードとのコンビで菊花賞を制覇。思い出が詰まったコースで騎乗して「久しぶりで楽しかったです。レースに騎乗するのはジョッキーですが、凄くいいコースになったと思います」と笑みを浮かべた。調教師目線でのリニューアル京都については「パドックから本馬場への動線が短くなりましたね。競走馬や人のストレスが軽減されると思います」と語った。

 ▼藤岡佑 めちゃくちゃ迫力があって素晴らしい。(ファンに)生で見ていただきたい。4角は、より回りやすくなっています。それでも(以前の)京都らしさは残っています。

 ▼和田竜 広くて気持ちのいいコース。スタンドも迫力がありました。4角の回りは緩やかになったけど3角から下りがあって、よりスリリングな競馬になりそうな印象です。

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