【マイラーズC】シュネルマイスター 弾ける推進力!栗東滞在で調整バッチリ
2023年4月20日 05:30 リニューアルされた京都でG1馬の貫禄を示す!「第54回マイラーズC」の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。メンバー唯一のG1馬シュネルマイスターは栗東CWコース単走でしまい重点。ソールオリエンスで皐月賞を制した手塚厩舎の勢いを追い風に約1年半ぶりのVを狙う。
さすがの推進力。シュネルマイスターはCWコースでラスト1Fを切ってから軽く仕掛けられるとギアが一気に切り替わった。はじけるように伸びて1F11秒9。稽古をつけた大村助手は「馬なりで行って、しまい軽く気合をつける感じ。競馬に十分に行ける状態。栗東に来てからもオンとオフがしっかりできてます」と好感触を伝えた。
先週13日からの栗東滞在にもすっかりなじんでいる様子だ。担当の名畑助手も「美浦でハードに追い切っているので、あれぐらいでいいと思います」と納得の口ぶりだった。滞在の意図は2年連続で参戦したマイルCSの経験が背景にあるという。「去年が金曜輸送で5着。一昨年が前日輸送で2着でしたが、間隔が空くとテンションに悪影響があるのかなと。今年のマイルCS(11月19日、京都)も見据えて当日輸送で競馬に臨みたい」と説明した。「ダイエットできている感じ」(手塚師)の狙い通り、追い切り後の体重は486キロ。冬場で体重を減らしにくく自己最高の504キロで挑んだ前走・中山記念(4着)に比べて絞れている。
一昨年のNHKマイルCを制した実績があるが、勝利は同年の毎日王冠から約1年半遠ざかっている。それでも不利があったり進路取りがうまくいかなかったりと、力負けではないレースも多い。その点、京都外回りなら持ち味の長くいい脚が使えそう。手塚師が「開幕週の馬場はどうなっているかは分からないが、時計は速いぐらいの方がいい馬」と言えば、名畑助手も「勝負どころで置かれるところがあるので、下り坂で勢いがつく京都は合いそう。(一昨年の)弥生賞(2着)の頃からジョッキー(ルメール)がパンパンの良馬場がいいと言っていました」と歓迎した。
手塚厩舎は先週のソールオリエンスで皐月賞を制し勢いがある。同馬も担当する名畑助手は「流れが良くなってくれれば。去年はいい結果を出せなかった分、ここでスカッと勝ってG1に行きたい」と意気込む。クラシックホースに出世した後輩に負けてはいられない。「2週連続となればいいですよね。春は(ソールオリエンスとの)二枚看板で頑張りたい」とVリレーでバトンをつなぐつもりだ。