【皐月賞撮っておき】産駒が再現した17年秋の死闘…ダービーでピンと来るのはどっちだ!?

2023年4月20日 11:59

今年の皐月賞、1度はタスティエーラ(中央)にピントを合わせたが…大外からすごい勢いで追い込んでくる馬が1頭いた(撮影・河野 光希)

 目の覚めるような衝撃の末脚だった。クラシック第1弾、皐月賞のタイトルはソールオリエンス(手塚)が手に入れた。

 重馬場決戦の直線、私がカメラのピントを合わせていたのは2着タスティエーラ(堀)。勝った!と思った瞬間、ソールオリエンスは外から飛んできた。

 ソールオリエンスの父はキタサンブラック。タスティエーラの父サトノクラウンとは同世代で、現役時代は同じレースで何度もしのぎを削ってきた。

 中でも不良馬場で行われた17年の天皇賞・秋は、直接対決の中で唯一のワンツー決着。ずぶ濡れになりながら、私はファンファーレを待っていた。

 キタサンブラックはスタートのタイミングが合わず、道中は後方から。各馬が馬場状態を気にして外に行く中、内に進路を取って早めに先頭に立つと、猛然と迫ったサトノクラウンをクビ差で退けた。

 あれから5年半。産駒によって死闘は再現された。

 5月28日の日本ダービー。当日は太陽が昇るのか、雨が降り注ぐのか。2頭のどちらにピントを合わせるか、迷ってしまうくらいの熱い戦いを楽しみにしている。(写真と文・河野 光希)

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