【オークス】“イン走れる馬有利”差しのラヴェル、逃げのゴールデンハインド

2023年5月19日 05:30

ラヴェルとゴールデンハインド(右)

 【枠ワク座談会】阪神開催の「第84回オークス」の枠順決定直後の関係者を取材した記者たちが討論。各馬陣営のホットな反応をストレートに読者へお届けする。

 高木 持論ですが、牝馬で好成績を残す調教師、騎手は優しい。牝馬G1も優しい記者が当てるかもしれません。大注目のリバティアイランドが3枠5番。前走・桜花賞は3番から大胆に下げましたが、スポニチで最も温厚な小林さんはどう見ますか?

 小林 今回、いい枠引いたのリバティだけやない?特に並びがいい。1~4番が差し馬やから、内がポコッとへこんで、位置を取りつつもロスなくインを立ち回れるはず。そもそも阪神JF(1着)では中団で運んでた馬やしね。

 高木 この中で2番目に優しいと自負する自分も同感です。今回はスタートを出るんじゃないかな。18年牝馬3冠アーモンドアイも休み明けの桜花賞を後方一気でしたけど、オークスはある程度の位置で運べました。レース勘が戻る2冠目は、違った競馬を期待できます。

 鈴木悠 優しいだけじゃ女性は振り向いてくれませんよ。「内の差し馬狙い」は同じですが、自分はラヴェル(1番)で大勝負!ここならロスなく立ち回って2400メートルをクリアしてくれるはずです。東京の芝は相当インが良い。良馬場発表ながら直前で大雨が降った先週のヴィクトリアMも、内からソングラインが差し切りましたからね。同じ理由でキタウイング(3番)も高く評価しますよ。

 高木 日曜は晴れ予報で東京の気温も急上昇。パンパンの良馬場なら当然、先行勢も怖い。逃げ有力ゴールデンハインド陣営は6番ゲットにニンマリでしたね。いつもオラオラしている田村もリバティアイランドを倒すなら前の馬ってこと?

 田村 桜花賞を好位から2着に粘ったコナコースト(9番)で、もうけます。枠順もまずまずだし、並びが最高。ゴールデンハインドが前走のように逃げて、レミージュ(8番)陣営も好位での積極策を示唆しています。その2頭を見ながらスッと3番手あたりに付けられれば面白い。

 高木 逆に枠順に泣いた印象の馬は?

 鈴木悠 桜花賞3着ペリファーニアは外寄り14番。陣営も残念がっていましたね。外々を回り続けるとなると、道中の体力ロスが心配かな。

 田村 ドゥーラは最後まで本命候補だったけど、13番で少し評価を下げました。未知数の距離だけに外枠のロスが気になった。
 小林 そこまで嫌う必要はないけど、ハーパー(12番)は馬群でファイトするタイプ。根性を生かせる形に持って行けるかが鍵。

 高木 共通の認識は「インを走れる馬が有利」ということですね。的中した人が“モテ男”の称号ゲットです。

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