【日本ダービー】急上昇!ショウナンバシット戦闘モード
2023年5月26日 05:29 【G1ドキュメント・栗東=25日】いよいよ木曜。出走馬の枠順が決まりダービーの印を打たなければいけない。坂田は皐月賞、青葉賞、京都新聞杯など前走レースを何度も見返した。改めて驚いたのが皐月賞5着のショウナンバシットだ。12番人気の人気薄ながら、見せ場十分のレースぶり。道中後方から4角手前で押し上げ、馬場の悪い内めを通って粘り込んだ。担当の榎本助手は「ミルコ(M・デムーロ)が失敗した、って言ってて悔しがっていました」と振り返る。おそらく早めに仕掛けたことでゴール前で脚色が鈍くなったことを言っているのだろう。「めっちゃやる気になっていますね。チャンスあるよ、頑張ろうね、と言ってくれます」と鞍上が手応えを得ていることを明かした。
坂田はこのやりとりを聞いて感じた。もしや急成長しているのでは?皐月賞を含めて【2・0・1・1】とやや重、重馬場を得意にしているが、単なる道悪巧者ではない。コンスタントに使われながら、着実に強くなっている。榎本助手は「皐月賞で初めて1人でパドックを引けるようになったんです。今回は分からないですが、それまでイレ込んだりして引けなかったので」と精神面の成長をアピール。前走後はさらに気配は上向いている。
追い切りは4週連続でM・デムーロが稽古をつけた。大一番に向けスイッチが入り既に戦闘モードだ。それでいて「普段の攻め馬は乗りやすくなりました」という。このまま当日も力を出し切れる精神状態なら、あっと言わせるシーンがあるかも。坂田はここにきて上昇著しいバシットに重い印を打とうと決めた。