【安田記念】ソングライン連覇決める!前年の好走馬は今年も注目
2023年5月30日 05:30 「G1データ王」は過去10年の傾向から勝ち馬に迫る。安田記念はG1馬10頭がそろった超豪華版。先週のダービーで指名したソールオリエンスは惜しい2着に終わった。このレースは1番人気が目下、7連敗中。データ班は今週こそと意気込んでいる。
(1)性齢 牝馬2冠のリバティアイランドがもしダービーに出走していたら…。頂点を決める戦いが終わっても、そんな話題が出てくる。牝馬が強い時代。このレースも牝馬が毎年のようにバンバン馬券に絡む。過去10年で連対率33%と高い数字を誇る=表。18年のアエロリットから実に5年連続で連対中。絡んだ馬は馬体重が480キロ以上、馬格に富んだタイプがフィット。年齢別で見ると4、5歳の2世代で15連対と抜きん出ている。NHKマイルC覇者の参戦で注目の集まる3歳馬は【0・0・1・3】で古馬の厚い壁にはね返されている。
(2)東西比較 ダービーは89年以来、34年ぶりに関東馬の方が出走頭数が多かった。今年の平地G1は関西馬11連対に対して、関東馬が9連対。ただ、関西馬の出走数がほぼ倍とあって連対率ベースでは関東馬16%、関西馬は9%。東軍優勢の雰囲気だ。このレースも2年連続で関東馬が馬券圏内を独占中。過去5年を見ても関西馬の連対は18年覇者モズアスコットと翌年Vのインディチャンプ2頭のみ。ダービーも関東馬が掲示板をほぼ占めた。トレンドからも関東馬に風が吹いている。
(3)リピーター 前年の好走馬がここ4年、必ず上位へ顔をのぞかせている。18年2着のアエロリットは翌年も連絡み。その年の覇者インディチャンプは次の年が3着。3着アーモンドアイは翌年も1番人気を背負って2着。その年の勝者グランアレグリアは翌年も2着に入った。21年3着シュネルマイスターは昨年2着、まるで数珠つなぎのようにリピーターが活躍。昨年掲示板を確保したソングライン、シュネルマイスター、セリフォスは今年も要チェック。
結論 ソングラインが連覇を決める。直近3年の連対馬は4角の通過順が7番手以下。開催も終盤へ進み、差し馬優勢の傾向。近年は1分31秒台の決着が多く、持ち時計の裏付けもほしい。昨年が1分32秒3でV。前走のヴィクトリアMは良馬場発表ながらレース直前のスコールで馬場は水分を含んでいた。その中で1分32秒2の勝ち時計は優秀。高速決着になってもOKだ。一貫して差す競馬は今の馬場にもマッチ。リピーターが活躍する下地、今年も強い牝馬が堂々とVロードを歩む。