【注目の2歳馬紹介】新種牡馬レイデオロ産駒レイデラルース 福島開幕週にピッタリの機動力タイプ

2023年6月27日 05:15

期待のレイデオロ産駒、レイデラルース

 上半期が終わり、夏の福島&中京が今週から同時開幕。今月始まった2歳戦もヒートアップしていく。福島の日曜芝1800メートル戦では新種牡馬レイデオロ産駒のレイデラルース(牡=手塚)が期待の出陣。皐月賞馬ソールオリエンスで今春クラシックを沸かせた指揮官も初陣Vの手応えを得ている。

 今春のクラシック戦線をソールオリエンスで沸かせた手塚厩舎が、開幕週の福島に期待馬を送り込む。現2歳がファーストクロップとなる新種牡馬レイデオロ産駒のレイデラルースだ。母カンデラは同じく手塚厩舎に在籍し、ダートで3勝を挙げた。14日の2週前追いではWコースで5F66秒6~1F11秒4の好時計を馬なりでマーク。手塚師は「能力はあります。心肺機能が良くてポテンシャルも高い。勝てる力はあると思います」と素質を高く評価している。

 強烈な決め手でダービーや天皇賞・秋を制した父ともタイプは違う。息子は前進気勢が旺盛。母の父ダイワメジャー(04年皐月賞などG15勝)の色も濃い。「久しぶりにグイグイ行く馬。現状はノーコントロール。お母さんも乗りづらい面はあった。ただ、実戦の競馬のペースなら、大丈夫とは思っています」。指揮官は母を回想しながら息子を評する。母は通算3勝のうち2勝が、中山1800メートルと函館1700メートルでの逃げ切り勝ち。先行有利の小回り福島、しかも開幕週にピッタリの機動力タイプといえそうだ。

 7月2日の芝1800メートル戦をM・デムーロで予定。美浦から輸送の便も良好な福島は、レース週も直前までトレセン施設を活用できる利点がある。マイネルホウオウ(13年NHKマイルC)、ノームコア(20年香港Cなど)といった後のG1ホースが、夏の福島(共に芝1800メートル)で初陣を飾っている。

 手塚師は「ゲートは出ます。たぶん、逃げる格好になるのでは」と展開もシミュレートしている。ダービーを制した偉大な父に、産駒JRA初白星を贈ることができるか。“手塚軍団”の現2歳は4日の東京でボンドガール(牝、父ダイワメジャー)が新馬Vと順調な滑り出し。今度はみちのくでレイデラルースが牡馬初Vを狙う。

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2023年6月27日のニュース