“ポスト・ディープ”争い コントレイルとキタサンブラックけん引 エピファネイアも存在感
2023年7月11日 18:20 日本最大の競走馬セリ「セレクトセール2023」は北海道苫小牧市のノーザンホースパークで10日に1歳部門、11日に当歳部門が実施された。
日本が誇る名馬にして大種牡馬のディープインパクトが19年7月にこの世を去り、現3歳が産駒の最終世代。“ポスト・ディープ”を巡る争いが注目されている。
今年のセールで主役を務めたのは、ディープが送り出した20年の3冠馬コントレイルだ。当歳の初年度産駒が登場し、史上3位となる5億2000万円の「コンヴィクションの2023」(牡)を筆頭に上場20頭中8頭が1億円を超えた。合計は25億7200万円に上った。
年度代表馬イクイノックス、今年の皐月賞馬ソールオリエンスを輩出したキタサンブラックも“祭り状態”だった。当歳では「ファディラーの2023」(牡)が3億8000万円、「キラーグレイシスの2023」(牡)が3億2000万円。1歳でも「インクルードベティの2022」(牡)が3億1000万円で落札された。1歳と当歳で合計21頭が上場され、1億円超えは9頭となった。合計は28億7600万円だ。
合計額でこの2頭を上回ったのがエピファネイア。1歳は14頭、当歳は12頭の計26頭の上場で合計は31億300万円となった。2年連続で2冠牝馬を送り出したドゥラメンテは21年にこの世を去っており、現1歳が最終世代となっている。