【札幌日曜5R新馬戦】キャプテンシー 母アドマイヤリードとよく似たシルエット

2023年7月25日 05:10

芝コースでの追い切りではつらつとした動きを見せるキャプテンシー(撮影・千葉 茂)

 北の大地で楽しみな良血が始動戦を迎える。札幌日曜5R(芝1800メートル)でデビューするのがキャプテンシー(牡2=松永幹、父モーリス)。母は17年ヴィクトリアMを優勝したアドマイヤリードだ。札幌では非凡な運動神経で素軽い走りを披露。出世が見込める好素材の初戦に注目したい。

 期待の良血馬が涼しい札幌で順調な調整を続けている。G1馬の母アドマイヤリードとよく似たシルエットのキャプテンシー。デビュー戦が398キロだった母同様に馬体は小柄だが、身のこなしは雄大でスケール感を感じる。田原助手は「お母さんに似て運動神経が良さそう。余計なこともしなくなってきているし、ここまで順調です」と前向きな言葉を並べた。

 母は15年メイクデビュー中京(芝1600メートル)を快勝。仕上がりの早さも生かし、現在種牡馬として活躍中のシルバーステートなどの強敵を下した。その後も抜群の切れ味を武器にJRA6勝をマーク。17年ヴィクトリアMも中団後方から一気にはじけ、待望のG1タイトルを手にした。同助手は「(キャプテンシーも)フットワークに柔らかさがあって素質を感じます。時間をかけた分、ゲートもしっかりしていますね」と期待した。

 才能の一端を示した1週前追い。札幌芝コースでブルーロワイヤル(4歳3勝クラス)相手に5馬身ほど先行し、全身を大きく使ったフットワーク。直線は強めに追われて併入した。開幕前のフカフカの洋芝で、5F64秒8~1F11秒8の好時計をマーク。騎乗した鮫島駿は「息遣いに良化の余地はあるけど、血統馬らしくいいフットワーク。芝向きの奇麗な跳びをしていました」と高く評価した。

 昨年はドルチェモアが札幌新馬戦(芝1500メートル)、サウジアラビアRC、朝日杯FSで3連勝を決めて、2歳王者に輝いた。重賞までにしっかりと間隔を空ける近年の傾向から、早い時期に賞金を加算するのは重要な要素になっている。「弾力がある走りをしている。初戦からやれると思います」と鮫島駿。スター候補生の初陣から目が離せない。

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