【クイーンS】ディープインパクト産駒の4歳 グランスラムアスクが最右翼

2023年7月25日 05:08

グランスラムアスクがデータ上はV最右翼

 先週開幕した札幌競馬。今年最初の重賞は牝馬限定G3「第71回クイーンS」だ。4年連続で8番人気以下の伏兵が馬券圏内に入るなど波乱含みの一戦。過去10年の傾向(13、21年は函館で施行)からデータ班が激走馬をあぶり出す。

 【馬齢】3歳は11頭が出走し、17年アエロリットが優勝。他の10頭は昨年のウォーターナビレラ(1番人気10着)をはじめ、上位人気に推されても馬券に絡めなかった。軸選びは4歳【5・5・2・26】から。勝率13・2%、連対率26・3%、3着内率31・6%は全て馬齢別でトップ。5歳は【2・4・7・38】と勝率は低いがヒモとしては優秀。6歳【2・1・1・18】は悪くないが、7歳以上の馬券圏内はなし。

 【生産】種牡馬別ではディープインパクト産駒【4・1・1・13】が圧倒的。驚異の勝率21・1%なら逆らう理由がない。また、ノーザンファーム生産馬が強いのも特徴的。10年通算【5・4・0・27】も優秀だが、1~3番人気に限定すれば【5・0・0・6】と勝率は45・5%まで上昇する。裏を返せば、4番人気以下なら【0・4・0・21】なので伏兵の激走は少なめ。

 【前走】前走別ではヴィクトリアマイル組【5・4・5・9】が優位。勝利した5頭いずれも5着以下に敗れていたので、前走着順は気にしなくてもいい。17年アエロリットはNHKマイルCから、18年ディアドラはドバイターフからの臨戦でV。前走G1組が計7勝を挙げているが、オークス組だけは【0・0・0・7】と厳しい数字。また、前走上がり3F順位を見ると、1位【1・1・0・8】、2位【0・0・0・8】、3位【1・2・0・8】と末脚勝負型は不振。6位以下が【6・7・5・52】なので瞬発力が問われないレースになりやすいようだ。

 【結論】4歳のディープインパクト産駒グランスラムアスクを中心視。2連勝はそれぞれ上がり3F10位、11位での逃げ切りとレース傾向に合致する。唯一のヴィクトリアマイル組イズジョーノキセキ、人気が予想されるノーザンファーム生産ルビーカサブランカも警戒が必要。(データ班)

特集

2023年7月25日のニュース