【キングジョージ】ディープ最終世代オーギュストロダン最下位10着…異常はみられず
2023年7月29日 23:45 欧州の夏の頂上決戦となる英G1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは29日、英アスコットで行われ、オーギュストロダン(牡3=A・オブライエン)はタイトルに届かなかった。勝ったのはフクム(牡6)だった。
オーギュストロダンは中団外を追走したものの、直線を向くまでに最後方まで後退。騎乗したムーアはもう追うことはなかった。大きく離された最下位の10着となった。現地報道によれば、ムーアは下馬したが、馬はしばらくして普通に歩いていたという。
現地の報道ではA・オブライエン師は「言い訳はできないが、いったい何が起こったのだろうか。パドックではおとなしく、これはいいと思っていた。何か明確な理由があるなら見つけなければいけない。非常にもどかしいことだが仕方ない」と語ったという。また、獣医師の診察では異常はみられなかったとの報道もある。英2000ギニーで12着に大敗したこともあるように、精神面に課題があるのかもしれない。
日本が誇る名馬にして大種牡馬のディープインパクトの産駒が、初の古馬との対戦で敗戦を喫した。19年7月30日にこの世を去ったディープにとって、現3歳が最終世代。日本ではダービーに産駒を送り込めなかったが、オーギュストロダンが英愛と2カ国でダービーを制覇。勢いに乗って臨んだ真夏の大一番は父の命日前日だったが、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。
英愛ダービー馬が”キングジョージ”も勝利すれば、ニジンスキー(70年)、グランディ(75年)、ザミンストレル(77年)、トロイ(79年)、シャーガー(81年)、ジェネラス(91年)、ガリレオ(01年)に続く史上8頭目だったが、快挙には届かなかった。