【小倉記念】エヒト 重賞2勝目、森秀師は30年で史上30人目のJRA重賞50勝

2023年8月14日 05:26

<第3回、小倉競馬第2日>レースを制したエヒト(左)右は2着・テーオーシリウス(撮影・中村 達也)

 サマー2000シリーズ第3戦「第59回小倉記念」は、3番人気エヒトが勝利。昨年七夕賞以来の重賞2勝目となった。

 夏男の本領発揮だ。エヒトが海外帰り2走目で答えを出した。2度目の重賞Vは昨年の七夕賞以来、今回もサマー2000シリーズ。スタートは出なかったが最初のホームストレッチを促しながらリカバー。4、5番手で1角を回ることができた。3角から手が動き始めるが、そこからがしぶとい。直線半ばで逃げるテーオーシリウスをかわして先頭へ。2馬身半差をつけてゴールに飛び込んだ。

 川田は前々走のレッドシーターフハンデキャップ(7着)以来のコンビ。「ゲートがあまり得意な馬ではないので、こうなることも想定していました。出ることができずポジショニングが悪くなりそうだったので、無理して動かしながら取りに行きました。前回(前々走)よりも進んでくれましたね。位置を取ってからはリズム良く走れていたと思います」と振り返った。

 管理する森秀師は開業2カ月の93年ジャパン(レガシーワールド)で重賞初V。海外遠征のパイオニアは足かけ30年で史上30人目、現役10人目のJRA重賞50勝を達成した。「1コーナーまで頑張って押していってくれましたね。内枠は嫌だったけど、結果的に良かったのかな。力をつけていると思います」と語った。サマー2000シリーズは1着10点を加算してトップに立ったが「夏は使ってきたので、休ませたいと思います。距離ももう少しあった方がいいのかな」と秋に備える構えだ。

 佐賀県出身の川田は夏コクの景色がよく似合う。土日で9戦6勝の固め勝ち。「今年、小倉に来られるのはこの週だけなので、楽しんでいただけたらという思いで乗りました」と勝利でアピール。今週の札幌記念はプログノーシスに騎乗する。サマージョッキーズシリーズは3位と好位置。暑い夏の旅路はまだまだ続く。

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