【中山新馬戦】フォルラニーニ“3冠舞台”で輝く 来春クラシックを意識し中長距離選択
2023年9月5日 05:30 今週から秋競馬が開幕。2歳戦もヒートアップしていく。中山では手塚厩舎期待の良血フォルラニーニ(牡、父エピファネイア)が初日9日の芝2000メートル戦にスタンバイ。調教では、推進力に富んだ抜群の走りを披露。今春ソールオリエンスで皐月賞を制した手塚師は「長い距離が合う」と来春クラシックを意識した距離選択だ。関西馬は両親が米G1ウイナーの持ち込み馬サークルオブジョイ(牡=池添、父コンスティチューション)に注目。10日の阪神芝1800メートル戦でデビュー予定となっている。
今春ソールオリエンスでクラシックを沸かせた手塚厩舎が、秋の中山初日に期待の2歳馬フォルラニーニを送る。父は菊花賞、ジャパンCを制し、種牡馬としての地位も既に確立しているエピファネイア。19年京王杯スプリングC2着、キーンランドC3着と重賞で活躍した母リナーテの初めての子供になる。
500キロ近い雄大な馬格の持ち主。先週8月30日はWコースでの1週前追いで6F84秒1~1F11秒9(馬なり)。先輩アナンシエーション(5歳3勝クラス)を8馬身後ろから意欲的に追いかけ、のびやかなフットワークで楽々追いついて併入した。管理する手塚師は「この子は走ります。普通に重賞を狙えると思うし、将来性を感じる。少し馬っ気はあるけど、調教では素晴らしい動きをしている」と絶賛している。
母系をさかのぼれば、祖母マルペンサは現役時にアルゼンチンでG13勝(2着5回)を挙げた名牝。代表産駒のサトノダイヤモンド(リナーテの1歳上の兄)は16年菊花賞、有馬記念を制すなど大活躍した。同師は「マルペンサの系統なので…。お母さん自体は短い距離で活躍したようですが、この子は見ている限りは長いところがいい。体をしっかりと使えて、大きな走りをしている」と中長距離タイプと認識している。
初陣は秋の中山初日9日の芝2000メートル戦(5R新馬戦)。サトノダイヤモンドの主戦だったルメールが手綱を取る。約5カ月前の皐月賞で、厩舎の先輩ソールオリエンスが真っ先にゴールを駆け抜けた“3冠舞台”でフォルラニーニがどんな走りを見せるのか?来春クラシックへの夢を乗せた初陣となる。