【京成杯AH】ラインベック狙う!逆転夏マイル王へ 夏3走目でいい状態キープ

2023年9月6日 05:30

ラインベック

 夏のマイル王がいよいよ決定する。今週中山日曜メインのサマーマイルシリーズ第4戦「第68回京成杯AH」はトップに立つセルバーグを巡る争いで激アツの様相だ。5位につけるラインベックは勝てば逆転でシリーズ王座に輝く。8年連続で馬券に絡むディープインパクト産駒に今年も熱視線。3つの角度から推しポイントを挙げた。

 サマーマイルシリーズは最終戦を迎える。ラインベックは米子S2着→関屋記念3着と確実にポイントを重ねてきた。大江助手は「この馬にとって、いい番組が続いていると思います。活躍できる舞台ですし、ここも使わない理由はないと思います」と明解だ。この夏3走目、気配落ちは見られない。先月31日の1週前追い切りはCWコースで6F78秒5の猛時計。「先週でやりたいことをやれました。暑さに負けず、状態を維持できています」と好ムード。叩き3走目はこれまで3、1、2着と崩れていない。友道厩舎は過去にサマー2000シリーズを14年マーティンボロ、20年ブラヴァスで制している。「サマーシリーズを勝てる位置につけていますし、そこを目指して頑張っていきたい」。名門ステーブルが本気で獲りに来た。

 この舞台は4走前の東風Sで勝っている。個人的な話になるが、単勝18.4倍のこの馬に◎をつけて、おいしい思いをさせてもらった。ノルカソルカの大逃げで離れた2番手を軽快に追走。ゴール前でしぶとくかわした。今回、同じような展開になる可能性を秘めている。グラニットのハンデ51キロはとにかく軽い。皐月賞が前半1000メートル58秒5とハイペースの逃げ。前走もハナを切っている。軽量を利して、ここもビュンビュン飛ばさないか。大江助手は「時計が速くなってもしっかりと競馬ができるタイプ」と言う。前々走の米子Sは1分31秒9と速い時計での2着。開幕週の速い決着にも十分に対応。東風Sが11頭立てで、今回も登録段階では11頭。頭数が落ち着いたのも追い風、すんなり好位を取れれば面白い。

 このレースはキャリア豊富なディープインパクト産駒が来る。別表の通り同産駒は15年2着エキストラエンドから8年連続で馬券絡み。その間の成績は【2・6・1・11】で連対率40%と優秀だ。昨年はファルコニアがキャリア19走目で重賞初V。一昨年のコントラチェックも17走目で2着に入った。連を確保した8頭のうち、キャリア15走以上の馬が5頭いる。ラインベックは今回が25走目となる。母アパパネは10年の3冠牝馬。大江助手は「デビューから連勝した馬がここまで走り続けられるのもお母さんの血なんですかね。去勢の効果もあって、心身ともに安定しています」。血統背景は申し分ない。ディープインパクト産駒の出走はラインベックのみ。悲願の初タイトルが見えてきた。

 《サマーマイルシリーズのセルバーグ単独首位!5頭でのV争いに》サマーマイルシリーズは3戦を終え、セルバーグが12点で単独トップ。唯一シリーズ4戦皆勤で1点差の2位メイショウシンタケは京成杯AHに出走した時点で最低でも1点が加算されてセルバーグに並び、単独Vは5着(2点)以内が条件となる。対象レースでの勝利がシリーズ優勝への条件で、4点差の5位ラインベックは1着(10点)なら文句なしの単独V。優勝争いは6位ウイングレイテスト、10位ミッキーブリランテを合わせ、5頭に絞られた。

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