【セントライト記念】ウィズユアドリーム勢い魅力!3連勝中の上がり馬が春の実績馬ねじ伏せる
2023年9月13日 05:30 今週は土日月の3日間開催。中山月曜メイン・菊花賞トライアル「第77回セントライト記念」(3着までに優先出走権)は今年も春の実績馬VS夏の上がり馬の構図。秋の始動戦となる皐月賞馬ソールオリエンスに注目が集まるが、3連勝中の上がり馬ウィズユアドリームの勢いも魅力だ。未勝利戦から逃げて連勝中。先行力がありながらラストの瞬発力も兼備。センスあふれる走りで春の実績馬をねじ伏せるか。
連勝の勢いで春の実績馬に挑戦する。ウィズユアドリームは4月、京都リニューアルオープン初日の1Rを逃げ切りV。その後も中京の御在所特別→小倉の西部日刊スポーツ杯と開催初日のレースを使い、絶好馬場も味方に逃げ切った。今回は開幕日ではないが開催2週目の奇麗な馬場なら、持ち味のスピードを十分生かせる。田嶋助手は「元々期待していた馬ですし、使いつつ馬は良くなっています」と上昇ぶりを口にする。
2000メートル戦で3連勝中。前走の勝ち時計1分59秒9は3走前の未勝利Vより時計を1秒も短縮した。近2走でマークした上がり3Fはメンバー中2位。テン良し、しまい良しの内容でレースを支配した。同助手も「前走も自分のペースに持ち込んで時計も詰めてます。センスのある馬ですし最後もいい脚を使ってくれていますね」と評価する。
夏場に2戦を使ったが状態はキープ。「前走後はダメージもなく在厩で調整できているし変わりないです」と感触を口にする。2400メートルの未勝利戦で9着に敗れており、近3走から1Fの距離延長はポイントになるが「あの時とは馬も違う。今なら2400メートルも許容範囲だと思います」と不安を一蹴した。
条件戦とはいえ、3連勝はなかなかできない芸当。20年のセントライト記念は同じように未勝利戦から逃げて3連勝中だったバビットが逃げ切り、春の実績馬を完封した。「逃げて勝っていますが変に引っ掛かるところもないし、もまれても大丈夫な気はします。まだ伸びる余地はあると思いますよ」。連勝街道はどこまで続くのか。勢いに乗り、皐月賞馬に挑む。
《過去5年の3連勝馬4頭中3頭が菊切符》過去5年のセントライト記念で3連勝中だった4頭は【1・1・1・1】の成績。20年1着バビットのほか、18年はレイエンダ2着、19年もザダルが3着で馬券に絡み、菊花賞の優先出走権をゲット。3連勝中の馬がいなかった近2年は2連勝中だった21年ソーヴァリアントが2着、22年もローシャムパークが3着と上位争いを演じた。連勝の勢いは菊トライアルで通用する。