【ローズS】ソーダズリング 逆襲へ開花!坂路で自己ベストラスト1F11秒9

2023年9月14日 05:30

武豊を背に坂路をモズブーナー(右)と併せ馬で追い切るソーダズリング

 オークス8着以来となるソーダズリングは武豊を背に坂路で4F51秒7の好時計。未勝利勝ちした舞台でこちらも初タイトルを狙う。

 スピード感ある動きで軽快に駆け上がった。ソーダズリングは武豊を背に坂路で僚馬モズブーナー(4歳2勝クラス)と併せ馬。序盤は我慢の利いた走りで加速ラップを刻んでいく。ゴール前、手綱を持ったまま馬なりでグイグイ脚を伸ばし4F51秒7で半馬身先着した。ラスト1F11秒9は自己ベスト。武豊は「元々、調教は動く馬だけど相変わらずいい動きでした。馬なりでも仕上がっているし、この馬の力を出せればチャンスはある」と納得の表情を浮かべた。

 フローラS2着から挑んだ前走オークスはスタート後に他馬と接触し、折り合いを欠いて不完全燃焼の8着。力負けではない。夏は宮城県の山元トレセンで英気を養い、先月23日に栗東帰厩。入念に乗り込まれ、態勢は整った。田中助手は「馬体重はあまり変わらないが体を大きく見せている。以前と比べてオンとオフがしっかりした」と精神面の成長を実感している。

 阪神芝1800メートルの3走前は直線、馬群の外からメンバー最速タイの上がり3F34秒1で差し切りV。前走から舞台が好転する。同助手は「武豊騎手はデビュー前からこの馬の素質にほれ込んでいる。大舞台に向けて権利を獲ってほしい」と自信を持って送り出す。

 母ソーマジックは08年桜花賞3着、オークス8着、秋華賞7着と牝馬3冠を皆勤。20年秋華賞2着の半姉マジックキャッスルは21年愛知杯を制し、半兄ソーヴァリアントは21&22年チャレンジCを連覇した。血統背景は超一流。ひと夏を越し、パワーアップした良血がタイトル獲得を狙う。

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