武豊&ルメールも“登場” 「ウマ娘」名古屋公演も競馬愛ぎっしり
2023年9月17日 20:35 クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』のアリーナツアーの名古屋公演「5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND ―GAZE―」が16、17日の2日間にわたって、ポートメッセなごや第1展示館で行われた。新曲「Comeback Story V」がお披露目されたほか、両日ともにレジェンド騎手の武豊&ルメールがVTR出演するなど盛況のうちに幕を閉じた。
キャラクターのモチーフとなった競走馬の史実を知っていれば楽しみが倍増するのが「ウマ娘」ライブの特長。16日のDAY1では、「ユースフルアイズ」の歌唱でナリタブライアン(CV=衣川里佳)、マヤノトップガン(CV=星谷美緒)、サクラローレル(CV=真野美月)がそろい踏み。最初で最後の“3強対決”が実現した96年天皇賞・春の名勝負を彷彿させるパフォーマンスで観客を沸かせた。
さらに、トウカイテイオー役のMachicoとツインターボ役の花井美春がアニメ2期10話の「チーム<カノープス>によるトウカイテイオー ミニライブジャック」を再現する、クロスメディアコンテンツならではの一幕も。度重なるケガで現役続行を断念したテイオーを、ターボが自らの諦めない走りで勇気づける、アニメシリーズ屈指の名場面と評されるオリジナルストーリー。モチーフとなった実馬はともに88年に生まれた同期のスターホース同士。両雄が同じレースで走ることがなかったからこそ、「ウマ娘」だからこそ描ける競演がオールドファンの胸を高鳴らせた。
この日にソロ曲を披露したタップダンスシチー(CV=篠田みなみ)、マチカネタンホイザ(CV=遠野ひかる)、イクノディクタス(CV=田澤茉純)はいずれも中京競馬場の名物レースである金鯱賞や高松宮杯を優勝した経験を持つ。特に、先陣を切ったタップダンスシチーは金鯱賞3連覇の偉業を成し遂げており、東海地方の競馬ファンにとっては思い出深い名馬。本公演のセットリストも史実をミックスし、趣向が凝らされたものだった。
DAY2では、普段は短距離ウマ娘が中心に歌唱する「本能スピード」が高松宮記念(前身の高松宮杯含む)を制した競走馬をモチーフにしたキャラクター限定の名古屋仕様に。オグリキャップ(CV=高柳知葉)、カレンチャン(CV=篠原侑)、ナイスネイチャ(CV=前田佳織里)、マチカネタンホイザ(CV=遠野ひかる)、ダイタクヘリオス(CV=山根綺)が熱のこもったステージで観客を盛り上げた。他にも「winning the soul」のトウカイテイオー(CV=Machico)、ゴールドシップ(CV=上田瞳)、ネオユニヴァース(CV=白石晴香)のクラシック2冠縛りなど、随所に競馬ファンの懐古心をくすぐるカップリングが仕掛けられていた。
また、この日には18年2月9日に開設された「ウマ娘」の公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」が今年4月に登録者数100万人を達成したことを受け、「ウマ娘」宣伝担当(自称)のゴールドシップ役・上田瞳に金の盾を授与する“表彰式”も行われた。
今後は来年2月3、4日に東京(有明アリーナ)、3月22、23日に大阪(大阪城ホール)での公演を予定。また、名古屋公演については約1週間の見逃し配信が行われる。