【スプリンターズS】ピクシーナイト復活の舞!福永師を背に坂路で反応抜群ラスト1F12秒1
2023年9月28日 05:26 名物G1企画「厳選超抜リスト」はピクシーナイトを猛プッシュだ。かつての主戦・福永師を背に熱のこもった調教を消化。一昨年の覇者が息を吹き返す!
不振が続く一昨年の覇者ピクシーナイトに救世主登場だ。最終追いの手綱を取った、かつての主戦・福永祐一技術調教師から実質的なゴーサインが出た。
坂路の併せ馬はレッドバロッサ(4歳3勝クラス)が相手。前半の入りが遅かった分、全体時計は4F54秒2と遅いが、仕掛けてからの反応が抜群。ラスト1F12秒1だ。一昨年このレースを制した、いい頃の豪快な脚さばきで1馬身半差をつけて余裕の先着。2週連続で感触を確かめた福永師が目を輝かせる。
「先週、久しぶりにまたがって、まだいい頃に比べると踏み込みが物足りないなと。それを厩舎に伝えて処置してくれたこともあって、今週は随分、良くなった。今朝の全体時計は速くなかったけど動きの質を重視した追い切り。体の使い方にも良化の兆しが感じられた」
このひと追いはきっと実戦につながる。「ここからグッと上がってくるようなら、楽しみにできる」と馬自身のポテンシャルにも期待。かつての相棒の完全復活はレースまでの残り数日に懸かっている。
一昨年、香港スプリントで負った骨折による長期休養を挟み、成績的にはトンネルの中。ただ、前走・セントウルSは8着でも決して悲観するものではなかったと音無師は力強い。
「前走はゲートでつまずいたのが全て。本来は3、4番手で運ぶ作戦だったけど思ったレースができなかった。跳びが大きいので好位で、いかにスムーズに流れに乗れるか。スタートさえ決めてくれたらと思う」
福永と音無師が「勝利を確信していた」と話す一昨年は道中3番手で流れに乗り、直線はじける問答無用の完勝劇。3歳にしてスプリント王の座に上り詰めた天才が本来の輝きを取り戻した。