【スプリンターズS】経験豊富6歳ジュビリーヘッド 穴候補に浮上

2023年9月29日 05:26

 【G1ドキュメント・栗東=28日】前日水曜に最終追い切りを行った関西馬11頭のうち10頭は坂路を選択。中でも最も時計が遅かったのが4F56秒8のジュビリーヘッドだった。追い切りVTRをチェックすると、北村友を背に馬なりのままフィニッシュ。G1の追い切りにしては軽めのメニューだった。

 木曜朝、寺下は改めて鞍上に調教の意図を聞いた。「走りにもう少しまとまりが出てきてほしかったので、馬にバランスを取らせた走りをしたかった。(馬の)上であまりいじらないように心がけて乗りました」と説明。状態面については「馬は競馬だと分かっているのでピリッとしてくれているし、体調自体は良さそう」と教えてくれた。

 パートナーとは2年9カ月ぶりのコンビ。手綱を取った19年8月の小倉新馬戦は見事、勝利に導いた。「新馬戦はスタートが決まって逃げ切れたけど当時はトモが弱く、うまく使えていなかった。その辺が年を重ねてレースを使いながら良くなってきたんだと思います」と目を細める。管理する安田隆師はスプリンターズS3勝。来年2月末で定年となり、当レース参戦は最後となる。「またこうやって乗せていただけますし、騎乗できることを感謝したい」。鞍上の熱い思いも伝わってきた。

 今年の高松宮記念は同じロードカナロア産駒のファストフォースが7歳にしてG1初制覇。産駒は成長力のあるタイプが多い。経験豊富な6歳のジュビリーヘッドも侮れない。金曜に決まる枠順次第では穴で狙ってみたい候補に浮上した。

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