【BCターフ】オーギュストロダンに軍配 日欧ディープインパクト産駒ダービー対決

2023年11月6日 05:22

BCターフで優勝したオーギュストロダン(右)と3着だったシャフリヤール(左)

 米国競馬の祭典ブリーダーズカップ(BC)が4日(日本時間5日)、カリフォルニア州サンタアニタパーク競馬場で行われ、ディープインパクト産駒の英愛ダービー馬と日本ダービー馬がそろって出走したBCターフで、その2頭が1、3着と上位争い。アイルランドから参戦した英愛ダービー馬オーギュストロダン(牡3=A・オブライエン)が5度目のG1制覇を飾った。負けはしたがシャフリヤールは喉の手術明けで好走。偉大な父の血を継ぐ2頭が大舞台で存在感を示した。

 まさに神騎乗だ。ディープインパクト産駒で今年の英愛ダービー馬オーギュストロダンが名手ムーアに導かれ、米国のターフを堂々と駆け抜けた。同産駒の21年ダービー馬シャフリヤールとの日英愛ダービー馬対決を制し、前走・愛チャンピオンSに続く5度目のG1制覇。鞍上のムーアは英レーシングポスト紙の取材に「信じられないほどの馬で、常に彼の世界を考えてきました。特別な血統で、これは彼にとって完璧なレース。全ての瞬間を楽しんだ」と喜びを口にした。

 五分のスタートを決めて中団に取りついたが序盤に前の馬がバランスを崩したあおりを受け、予定より位置取りが後方になった。内ラチ沿いをピッタリ回り、日本馬シャフリヤールをマークする形。道中の入れ替わりはなく、そのまま3角に突入した。動くに動けない窮屈な位置だったが一瞬、空いた隙間を逃さずスパート。内から次々とライバルを抜き去り、4角で先頭に立つと力強く脚を伸ばし、最後まで先頭を守り切ってゴール。「スタートは良かったが少し挟まれてしまい、リズムをつかめなかった。少し違うことをしなければ、と思って最終手段の一つを選択。素晴らしい走りができた」。百戦錬磨の鞍上の勇気ある決断が勝利をもたらした。

 英愛ダービー馬による同一年のBCターフ制覇は厩舎の先輩でもある02年ハイシャパラル以来、史上2頭目の快挙となった。世界で数々のG1を勝利してきたアイルランドのA・オブライエン師は「スーパーホースだ。信じられない。携わることができて、とても幸運だ」と称賛した。

 当初、今季限りで引退し、種牡馬入りすると報じられていたがレース後、馬主であるクールモアのマイケル・ヴィンセント・マグナー氏は「来年も調教を続けている可能性が高い」と現役続行を示唆。いずれにせよ世界を代表するスターホースの物語はまだ続く。

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2023年11月6日のニュース