【エリザベス女王杯】マリアエレーナ 再び火曜追いで充実一途、陣営「変わりなくいい状態を維持」
2023年11月8日 05:28 【G1ドキュメント・栗東=7日】マリアエレーナの最終追い。オサムはひとつの到達点を見た気がした。他厩舎に先んじる吉田厩舎流の火曜追いを今回も踏襲。牝馬の最終追いは軽めに手控える厩舎も多いが、CWコースで意欲的に長めからしっかり負荷が掛けられた。トレセンの紅葉をバックに、見栄えする芦毛の馬体が躍動。流れるフォーム。走ることを楽しむような弾むフットワークが絶好調を証明する。
余力残しで叩き出した6F79秒2~1F11秒7の時計は、攻めた前走のオールカマー出走時(6F79秒8)より速い自己ベスト。悔いのない仕上げに高島助手は満足げだ。
「良かったですね。普段から常に動く馬ですが変わりなくいい状態を維持していると思います。体を大きく見せて、とても420キロぐらいの馬には見えない」
何もかもが充実していると高島助手は言う。昨年は天皇賞・秋に挑戦し7着。今年は大阪杯に挑んで掲示板を死守したが、秋は現実路線を歩む。牝馬限定戦なら胸を張れるし勝機は十分だろう。その足掛かりが前走のオールカマーだ。
「前走は大外に近い枠で1コーナーで位置を取りに行った分でしょう。タイトルホルダー(2着)はつかまえられそうだったし、アルゼンチン共和国杯を勝った馬(ゼッフィーロ=3着)とは互角。距離をこなしてくれたので、ジョッキーも女王杯に向けて自信を持って乗れるはず」
鞍上も2戦目なら手の内に。三浦皇成が悲願のJRA初G1に手を届かせるのは案外ここかも。