【マイルCS】精神面成長ジャスティンカフェ怖い存在

2023年11月15日 05:28

マイルCSに向け調整するジャスティンカフェ(撮影・坂田 高浩)

 【G1ドキュメント・栗東=14日】今年のマイルCSを予想する上で昨年の回顧は必須。3着ソダシ以外の上位勢が今年も参戦し、坂田が本命にしていた6着ジャスティンカフェも含まれている。昨年は後方から進めて直線、内を突いて伸びたが前が詰まって減速。スムーズなら…と思わせる内容だった。そんなことを思い返しつつ、この日、坂路1本の稽古をつけた安田翔師を取材。昨年のレースぶりについては「折り合いをつけて走れていましたし、直線に関しては運ですから」と振り返る。それまでレースや調教で教えたことが、道中の走りに表れたことを収穫として捉えていた。

 年を重ね、とりわけ精神面で成長している。「もともとデリケートな面がありますが、入厩してから環境になじむまでの時間が短くなりました。3歳の頃は常に戦闘態勢でしたから。オフの時間ができて、競馬が近づいていると察知できるようになっています」と目を細めた。

 始動戦の毎日王冠(7着)は結果こそ出なかったが折り合い面は問題なく「学習したことを発揮できれば。位置取りじゃなく、いいバランスでしっかり折り合えれば直線の脚につながると思います」と手応えを口にする。先週は新コンビを組む坂井がCWコース2周のメニューでコンタクトを取った。「ガス抜きができていない状況での、ガツッと来る感じをつかんでもらいたかったんです。(きょう15日の)追い切りで再確認してもらえれば」と言う。結果に一喜一憂せず、全能力を発揮できるように、辛抱強く開花を待った。休み明けの着順で人気を落とすようなら、やはり怖い存在だと坂田は感じた。

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