【有馬記念】有終7冠キタサンブラック!ファンの支持に応えて「まつり」大合唱

2023年12月22日 05:16

有終の美を飾ったキタサンブラックの鼻をなでる北島三郎

 天皇陛下の生前退位に関する特例法が成立。19年4月30日をもって「平成」が幕を閉じることが正式に決まった。米国ではトランプ政権が発足。一方、国内では森友、加計両学園に政府が便宜を図ったとされる疑惑、いわゆる“モリカケ問題”で政界は大揺れ。国会答弁に端を発した「忖度」(そんたく)が流行語となった。

 期せずして平成最後のイブ決戦となった17年は、忖度なしにラストランのキタサンブラック一色。この年既に大阪杯、天皇賞春秋制覇とG1・3勝。前走のジャパンCで3着に敗れていたが、ファン投票1位、単勝オッズ1・9倍の断然1番人気。熱い支持に応え、見事な逃げ切りVでG17勝目。当時の獲得賞金No・1の称号を手に種牡馬入りした。

 レース後の「お別れセレモニー」では北島三郎オーナーが愛馬のために書き下ろした「ありがとう キタサンブラック」が映像とともに披露され、最後はお決まりの「まつり」をファンと大合唱。大団円の結末に場内は大いに盛り上がった。

 翌日の本紙1面(関西版)は「まつり」を熱唱する北島三郎オーナーをメイン写真に「有終7冠」の大見出し。競馬面では武豊の独占手記を掲載。「僕の騎手人生が終わる日に、きっと振り返るレース」と感動をストレートに伝えた。

 キタサンブラックは初年度からイクイノックスを送り出し、種牡馬としても順風な滑り出し。今年は産駒ソールオリエンスで2年連続の“有馬父子制覇”を狙う。 =終わり=

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