【京都金杯】トゥードジボン開運舞台!CW単走でぐんぐん加速、3連勝で重賞獲りだ
2024年1月4日 05:23 「スポニチ賞京都金杯」の注目は、京都マイル2戦2勝トゥードジボン。栗東CWコースで好状態をアピールした。
いつも通りの調整パターンで完璧に仕上がった。連勝中と勢いに乗るトゥードジボンは担当の井本助手を背にCWコース単走で半マイル追い。序盤は我慢の利いた走りで折り合いに専念し、4角手前から徐々にスピードに乗せていく。直線に入って手綱を緩めるとぐんぐん加速。4F54秒5~1F11秒6を馬なりで刻んだ。井本助手は「1週前追い(CWコース6F82秒3~1F11秒2)で負荷をかけて最終追いの半マイルは予定通り。先週の段階で体はできているし、ジョッキーが乗る必要はないと。元々、攻め駆けするタイプだが今回も動きは良かった」と自信を持って送り出す。
昨秋の京都マイルを逃げ切りで連勝し、オープン入り。前走・清水Sは道中で徹底マークされ、見た目以上に厳しい展開だったが最後まで後続を寄せつけなかった。「他馬のプレッシャーがありながら我慢が利いて内容は良かった。デビュー時から稽古では自由自在だったが実戦で幼さを出すため、その良さを生かせなかった。ただ、昨夏の札幌あたりから精神面が大人になり、レースでもリラックスして走れるようになっている」と笑みを浮かべる。
藤岡佑とのコンビで【3・1・0・1】と連対率80%。唯一の馬券圏外は2歳時の21年朝日杯FS9着だから安定感が光る。井本助手は「佑介ジョッキー(藤岡佑)はレースの組み立て、馬の特徴をつかむのがうまい。トゥードジボンはストライドが大きく伸びるのが特徴的で、それを生かした立ち回りをしてくれる。かなり息が合っていると思う」と相性の良さを強調した。
2戦2勝の京都マイル。舞台は申し分なし。「やってみないと分からないところはあるが稽古の感じから控える競馬もできそう。ハンデ55キロはいいし、楽しみはある」と期待を寄せた。22年4月のアーリントンC6着後に右前の膝を骨折し戦線離脱。昨年も春から夏にかけて脚元の不安で約半年の休養を強いられたが苦難を乗り越えて、ようやく心技体が充実した。本格化を遂げた素質馬が3度目の重賞挑戦で初タイトルを狙う。
《“昇り竜”の勢い》トゥードジボンを担当する井本助手はかつて西浦厩舎で12年兵庫GT、13年かきつばた記念と交流重賞を2勝したティアップワイルドを手がけた。厩舎解散に伴い、21年3月に新規開業の四位厩舎へ。昨年は担当馬ハギノアレグリアスでシリウスSを勝ち、厩舎に初のJRA重賞タイトルをもたらした。井本助手は「最高の一年になりました。今年も頑張って、いい年にしたい」と意気込む。管理する四位師は騎手時代にスポニチ賞京都金杯を97年イシノサンデー、03年サイドワインダーでV。騎手&調教師のダブル制覇に挑む。