【京都金杯】コレペティトール 岩田康の“真骨頂”イン強襲!「うまく仕上げてくれたおかげ」

2024年1月7日 05:16

コレペティトールで京都金杯を制し、雄叫びをあげる岩田康(左)(撮影・平嶋 理子)

 「第62回スポニチ賞京都金杯」はコレペティトールが重賞初制覇。鞍上の岩田康誠(49)は同レース最多タイ4勝目を飾った。

 イン職人の真骨頂だ。2番枠を引き当てたコレペティトールは道中、内々で中団の運び。大逃げを打ったドルチェモアが前半5F56秒7のハイペース。馬群は縦長になった。直線も内で運び、ラスト1Fから内ラチ沿いへ。岩田康の左ステッキに応えてスパッと最内から突き抜け。重賞初Vを決めた。「枠が出た時からチャンスがあるかなと思って思い切って乗りました。最後まで諦めないで、自分の進路だけを見て、何とかこじ開けてと思っていました。直線の真ん中で内か外かと思ったけど、内に切り替えました。凄く馬の状態は良かったです。前回より体が大きくなっていましたし、厩舎関係者がうまく仕上げてくれたおかげです」と喜びを語った。

 3勝クラスの前走・元町Sは14番枠ながら、後方インに構えて直線は内をズドンと差し切り。今回も同じスタイルで連勝。充実期に入った。調整役の柴田助手は「馬がしっかりとしてきましたし、力をつけていますね。前走より前で競馬ができていますし、ジョッキーも上手に乗ってくれました。(中竹)調教師も電話の向こうで喜んでいました」と笑顔を見せた。年男の中竹師は来週の日経新春杯(14日、京都)に有力馬のサヴォーナが出走予定。この勢いで冬の重賞路線をにぎわせるか。

 鞍上の岩田康は08年エイシンデピュティ、10年ライブコンサート、21年ケイデンスコール(中京開催)に続く京都金杯4勝目を飾り、これは武豊と並んで1位タイの記録。JRAで19年目のシーズンを迎えるベテランは「まだジョッキー生活は長いと思うので、一日一日、一戦一戦をかみしめながら勝利を積み重ねていきたい」と前を向いた。さえ渡るベテランの手綱さばきから、今年も目が離せない。

 ◆コレペティトール 父ジャスタウェイ 母ベガスナイト(母の父コロナドズクエスト)20年2月15日生まれ 牡4歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・加藤誠氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績10戦5勝(重賞初勝利)総獲得賞金1億433万1000円 馬名の由来は歌劇場などで音楽稽古をつけるコーチ。

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2024年1月7日のニュース