【東海S】ヴィクティファルス仕上がり良好!池添師を背にラスト1F12秒1

2024年1月18日 05:18

坂路で追い切るヴィクティファルス(撮影・亀井直樹)

 今年は京都で行われる「第41回東海S」では、初ダートの前走で一変したヴィクティファルスが21年スプリングS以来の重賞制覇へ燃えている。

 馬場の真ん中を力強く駆け上がった。ヴィクティファルスは池添師が自ら手綱を取り、坂路で単走。リズム重視の入りからバランスの取れたフットワークでぐんぐん加速していく。4F52秒3~1F12秒1を馬なりで刻んだ。池添師は「最後まで手綱は持ったまま、ケンカしないように気分良く走らせた。仕上がりはいい」と満足げに語った。

 ダート初起用の前走・太秦Sは道中7番手から4角手前で馬群の外を回して進出すると直線、早め先頭で押し切った。3歳時に芝重賞の21年スプリングSを制して以降、勝ち星から遠ざかっていたが目先を変えて覚醒。約2年半ぶりの勝利だった。「スタートでつまずいた時はヒヤッとしたが砂をかぶってもひるまなかったし4角の手応えで勝てると思った。想像以上の走りでダート適性の高さを示してくれた」と評価する。

 陣営は気性面を考慮して、昨春に去勢手術を決断。その効果がようやく結果につながった。指揮官は「今までは競馬場に着いてからイレ込むところがあったが、そのあたりが少しずつ解消。今は落ち着いて調整できている」と胸を張る。

 前走同様の京都ダート1800メートルなら重賞でもチャンスは十分。今回の結果次第でフェブラリーS(2月18日、東京)が候補に挙がる。「前回の出来と遜色ない。まだ馬は若いし楽しみ」。実績馬が新天地で息を吹き返した。芝&ダートのダブル重賞制覇で大舞台へ弾みをつける。

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