【東海S】ペプチドナイル重賞の壁破る 武英師「ようやくピークを迎えたかな」

2024年1月19日 05:28

 【東西ドキュメント・栗東=18日】レッテルを貼る、とは勝手に決めつけてしまうこと。オサムは東海Sに出走するペプチドナイルに対して、単なる逃げ馬だとレッテルを貼ってしまっていた自分を恥じた。冷たい雨が降る木曜朝、武英師に「前走は強かったですね。あんな競馬ができるんだ」と話しかけると、こう切り返された。

 「いやいや、今までにもあんな競馬は何度もありましたよ。レース、見てないでしょ?(笑い)別にハナにこだわらなくていい。要はこの馬のリズムで行けるかどうかだけ」

 そこで記憶がよみがえった。確かに条件戦を走っていた頃は控えた位置から差し抜けるレースも多かった。昨年、一連のレースで記憶が“上書き”されていたのだ。前走のベテルギウスSは強かった。大外枠、別定59キロの酷量を克服して4角5番手から最後はインに導き、差し切った。「馬がしっかりしてきた。ようやくピークを迎えたかな」と力を込める。待望の初タイトルを手にし、快進撃が始まりそうな予感がする。

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