JRA通算341勝、川島信二騎手が引退 クイーンS連覇オースミハルカと名コンビ「次のスタートを切る」
2024年2月8日 11:01 JRAは8日、JRA通算341勝をマークしている川島信二(41)が今月29日をもって引退すると発表した。25日の開催が最後の騎乗となり、3月1日付で栗東・庄野厩舎の調教助手になる。
01年3月に栗東・安藤厩舎所属で騎手デビューし、自厩舎のマイネルブラウに騎乗した03年小倉大賞典で重賞初制覇。同年、夏のクイーンSも同じく自厩舎のオースミハルカに騎乗し、断然1番人気ファインモーションを首差2着に退け、7番人気で逃げ切りVを収めた。
オースミハルカとは息ぴったりの名コンビで連覇達成となった04年クイーンS、続く府中牝馬Sを合わせ、重賞を3勝(他に安藤勝騎乗で03年チューリップ賞勝ち)。負けはしたが04&05年エリザベス女王杯2年連続2着も人馬、息の合ったレースぶりが光った。
今年は年明け以降、全て荒川師の管理馬で3勝。いいリズムで勝ち星を積み重ねていた。
▼川島 僕の中で時期が来ました。ホースマンとして次のスタートを切ることを決めました。庄野先生にお声がけしてもらったこともあり、助手として所属させてもらいます。庄野先生の下でしっかりと馬のことを学ばせてもらい、ホースマンとしてこれまでとは違うキャリアを積んでいきたいと思います。思い出の馬はたくさんいるんですけど、やはりオースミハルカが一番です。調教の段階から苦楽をともにした馬ですから。思い出のレースはマイネルブラウの小倉大賞典。考えていた通りの競馬で勝ち切ることができました。
◇川島 信二(かわしま・しんじ)1982年(昭57)11月24日生まれ、東京都出身の41歳。姓名判断で「地元から離れた方がいい」と言われたことから美浦ではなく栗東へ。01年3月、栗東・安藤厩舎所属で騎手デビュー。JRA通算6802戦341勝(うち重賞5勝)。趣味は映画鑑賞。1メートル60、50キロ。