【フィリーズR】デビュー2週目で異例の抜てき 吉村誠之助 重賞初騎乗V狙う

2024年3月6日 05:30

重賞初騎乗、初Vを狙う吉村誠之助

 先週デビューしたJRA新人ジョッキーで早くも重賞騎乗一番乗り!清水久厩舎所属の吉村誠之助(18)が自厩舎シュシュトディエスとのコンビで桜花賞トライアル「第58回フィリーズレビュー」(3着までに優先出走権)に参戦する。デビュー2週目のルーキーが異例の重賞騎乗。オーナーや師匠、厩舎スタッフら関係者への感謝の思いを胸に、パートナーの力をフルに引き出す意気込みだ。

 先週デビューしたばかりのルーキー吉村に重賞初騎乗のオファーが舞い込んだ。自身が所属する清水久厩舎のシュシュトディエスとのコンビでフィリーズレビューに参戦することが5日、分かった。師匠・清水久師が明らかにした。

 騎乗オファーを聞いた鞍上は「ありがたいですね。デビュー2週目で重賞に挑戦させてくださるオーナー、先生、関係者の方々に感謝したいです」と目を輝かせる。97年にはデビュー週の2日目に武幸四郎がマイラーズC(オースミタイクーン)を制したことはあったが平場と違って減量の恩恵がない重賞にデビュー2週目で騎乗すること自体がレアケースだ。

 パートナーは昨年9月に中山マイルの新馬戦で1番人気に応えて快勝した素質馬。デビュー前の調教でまたがっていた鞍上は「坂路で乗っていましたけどストライドが大きくて奇麗な走りをする馬ですね」と印象を語った。レースのVTRもチェック済み。「近走はレースで掛かるところがあったりして乗り難しいところが出ているのかな。そのあたりを明日(6日)の追い切りに乗って確かめられたら」と意気込んだ。

 父は園田競馬の大エース、3300勝ジョッキーの吉村智洋。「騎手を目指したきっかけは父。大きな存在です」と偉大な背中を追う。父も現地で見守ったデビュー週は小倉で8鞍に騎乗するも勝ちなし。日曜1Rは1番人気ジョーメッドヴィンに騎乗して3着だった。「能力的に勝てる馬に乗せていただいたのに、僕自身の技術不足。思うように動かせなかったです」と悔しそうに振り返った。キャリアの浅いルーキーにとって、一戦一戦の経験は大きな糧となる。名手のDNAを受け継ぐホープが重賞舞台に挑む。(栗東取材班)

  ○…84年のグレード制導入後に免許を取得した騎手では別表の通り、5人がJRA重賞初騎乗Vを達成。菊沢隆仁がチェリーコウマンで92年ウインターS、武幸四郎がオースミタイクーンで97年マイラーズC、池添謙一がトウショウオリオンで98年北九州記念、宮崎北斗がセラフィックロンプで08年愛知杯、今村聖奈がテイエムスパーダで22年CBC賞を制している。

 ◇吉村 誠之助(よしむら・せいのすけ)2006年(平18)1月4日生まれ、兵庫県出身の18歳。兵庫の3300勝ジョッキーでもある父・智洋に憧れ、騎手を志す。JRA競馬学校騎手課程を経て栗東・清水久厩舎所属で先週デビューし、8鞍に騎乗して3着1回。目標とする騎手は松山。1メートル63、48キロ。
 

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