武士沢 27年間の騎手生活に別れ ラストウイークは中山で11頭騎乗

2024年3月8日 05:08

武士沢友治

 10日付でJRA競馬学校の教官に転身する武士沢友治(46=小手川)が今週の中山競馬で27年間のジョッキー生活に別れを告げる。

 「調教師試験の勉強を本格的に始めようと思った矢先に教官の話を頂きました。悩んだけど人を育てるのも大切な仕事。公表するのが遅くなって申し訳ありませんが、これまで応援していただき感謝しています」。取材にこう切り出した武士沢。「騎手を続けるのが一番だけど、年齢的にもどこかで踏ん切りをつけなきゃいけなかった。みんな未練を残して引退するのだから」と続けると、27年間を名残惜しそうに振り返った。

 「(デビューから引退まで)あっという間でした。G1を勝ちたかったけど、(重賞初制覇の)トウショウナイト、(3冠全てに騎乗した)ベンチャーナイン…思い入れのある馬でいい競馬もできました」。

真面目で誠実な人柄から厩舎関係者にもファンにも人気のあったジョッキー。ラストウイークは最後の重賞勝ち(通算5勝目)となったマルターズアポジー産駒のオリジナルオリジン(日曜中山5R)など11頭に騎乗する。

特集

2024年3月8日のニュース