定年引退の岡田一男師 歌もプロ級!十八番は…

2024年3月29日 04:55

桜花賞を制し有終の美を飾った岡田師

 【地方からの風】27日、浦和競馬場で行われた桜花賞はプリンセスアリーの優勝で幕を閉じた。管理する岡田一男師(76)は今月末で定年。見事、引退の花道を飾った。一夜明けた師は「いや~、昨日は眠れなかった。まだ夢からさめないよ」と明るい笑顔を振りまいた。

 17年の騎手生活ののち、80年に厩舎開業。思い出の管理馬はスピードドルフで92年、テレビ埼玉杯を制した。「自分で見つけてきた馬。競馬がうまくて3、4コーナーに入ると自分で上がっていった。2着に負けたダイオライト記念は見ていて本当に悔しかった」。昨年はキャリアハイの40勝をマーク。「自分の引退を知っているかのように頑張ってくれた」と愛馬たちをねぎらった。そしてプリンセスアリーを桜花賞馬に育て上げて有終の美。長年にわたり第一線で活躍した。

 今後は「キャンピングカーで日本一周がしたいね。今までまとまった休みなんてなかったから」と話した。またカラオケが趣味で、その腕前はプロ級。岡一男の名で数々の大会で賞を獲ったという。「審査員から“あなたは売れていない演歌歌手ですか”と言われたよ」とスマホの写真を見せながら笑った。ちなみに十八番は福田こうへいの「北の出世船」とのこと。きょう10R後に行われる引退セレモニーで自慢の歌声が聞けるかも!?。岡一男としての今後に乞うご期待! (大沢 太久)

特集

2024年3月29日のニュース