【NHKマイルC】ゴンバデカーブース 無傷G1獲りへラスト12秒3 モレイラ好感触「仕上がりいい」

2024年5月3日 05:20

<NHKマイルC>モレイラを背に坂路で追い切るゴンバデカーブース(撮影・村上 大輔)

 「第29回NHKマイルC」(5日、東京)の出走馬が2日に確定した。ゴンバデカーブースはメンバー唯一の木曜追い。初コンビとなるジョアン・モレイラ(40)を背に、坂路を軽快に駆け上がった。デビュー2連勝で昨年サウジアラビアRCを制した素質馬。約7カ月のブランクを克服して史上3頭目の無敗Vに挑む。3月開業の福永祐一師(47)はチャンネルトンネルでG1初参戦。なお、同レースの枠順は3日に決まる。

 長期ブランクを克服できるのか?注目のゴンバデカーブースの追い切りは坂路で併せ馬。3頭隊列の最後方から進め、ラスト2Fでエンジンを点火。モレイラのGOサインに馬体を沈ませ素早く反応した。カナテープ(5歳3勝クラス)の内に併せ、12秒2→12秒3のラップを刻んで併入。初コンタクトを取った鞍上は「時計(4F52秒5)はそこそこでしたが、アクションやフットワークも良くスムーズな動き。ゴール後もすぐに息遣いが戻っていたし仕上がりはいい」と好感触を得ていた。

 デビュー2連勝でサウジアラビアRCを制覇。だが、その後は順風満帆とはいかなかった。暮れのホープフルSは感冒で出走取消。喉の病気である喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメントやザ石もあって復帰に時間を要した。蹄鉄を工夫するなど細心の注意を払いつつ、臨戦態勢を整えてきた。堀師は「爪に負荷がかかってもかばっていなかったし、走りのバランスも良くて九分までは仕上がった。太め感はなくて能力を出せる仕上がり。喉頭蓋エントラップメントの症状は新馬当時からあって、手術で喉の状態は良くなっている」と納得のコメントを残した。

 今回再戦するボンドガール、シュトラウスを子供扱いしたサウジアラビアRCは圧巻のひと言。「2戦のみだが強いメンバーにいい競馬をしてきているのでG1でも楽しみ」とモレイラ。4月に来日して重賞で【3・1・1・1】と驚がくの成績を残している“マジックマン”とのコンビなら、史上3頭目の無敗V&最少キャリアVを軽々とやってのけても驚かない。3歳マイル王の称号を目指し、ゴンバデカーブースが東京マイルで躍動する。

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