【オークス】スウィープフィート 自慢の末脚ためて爆発!

2024年5月18日 05:19

スウィープフィート

 展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していくG1企画「展開王」。今週のオークスは東京本社・田井秀一が担当する。予想の根拠の99%は馬体と豪語する“馬体派”だが、今回の◎は展開の後押しも期待できるようだ。厩舎、そしてレジェンドが教え込んできた走法が東京2400メートルで爆発する。

 先週のヴィクトリアマイルは血気盛んな20代前半のジョッキーがそろって先行馬に騎乗していた。主導権争いは激化。前半2F目が10秒5のラップを刻み、差し決着を呼び込んだ。今週はどうか。

 逃げ候補はパレハ、ヴィントシュティレ、ショウナンマヌエラ(いずれも勝利は逃げ切り)。鞍上はベテランぞろいで無用な競り合いはないだろうが、平均ペースは刻まれるだろう。もし息を合わせて極端なスローに落とすようなら、直後に控える、ルメール(チェルヴィニア)やM・デムーロ(タガノエルピーダ)の動ける騎手が黙っていない。

 “普通”にペースが流れれば、差し決着になるのがオークス。全馬が2400メートル初経験で、直線が長く坂もある東京コース。先行勢はどうしても最後にピタッと止まる。近10年で先行して押し切ったのは17年ソウルスターリングのみ。勝ちに急がず“ためて爆発させる”がVへの近道だ。◎スウィープフィートは折り合いが難しいからこそ、その教育ばかり受けてきた。チューリップ賞は14番手、桜花賞に至っては最後方から。大一番でも折り合いに専念できるメンタルお化け、レジェンド武豊のエスコートがここでズバッとハマる公算だ。

 直線半ばで「自信を持って乗る」と戸崎が意気込む桜花賞馬ステレンボッシュが先行勢をのみこむ。さらにその外からライトバック、そしてスウィープフィート。桜花賞と同じ光景だ。馬連は(7)(13)1点。3連複は桜花賞“再現”(7)(13)(14)と、馬群のインをうまく抜けられた場合のミアネーロを押さえて(1)(7)(13)も買う。

 馬体派なので99%の根拠も付け足しておく。チューリップ賞から中3週だった桜花賞は、しっかり時計を出せたのは2回だけ。筋肉の張りは下降線をたどった。中4週の今回は4回の追い切りを消化。臀筋(でんきん)のパンプアップは火を見るより明らかだ。末脚の爆発力にも磨きがかかった。

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