【京都新馬戦】スカイブルー 大器の予感 ダービー馬ダノンデサイルと同じエピファネイア産駒
2024年6月4日 05:25 春の東京5週連続G1が終わり、先週から始まった2歳戦がヒートアップ。今週も注目馬が初陣を迎える。昨年、全国リーディングに輝いた杉山晴厩舎は土曜の京都5R芝1600メートル新馬戦にスカイブルー(牡)を起用。父は今年、産駒が既にG1を3勝(桜花賞・ステレンボッシュ、ヴィクトリアマイル・テンハッピーローズ、ダービー・ダノンデサイル)しているエピファネイアだ。母スカイノダンはオープン入りし、重賞でも好走。稽古の動きは上々、血統的にも期待が膨らむ。
近年6月デビュー組の存在感が高まっている。関西エリアのマイル戦で言えばサートゥルナーリア(19年皐月賞)、ダノンスコーピオン(22年NHKマイルC)がG1馬になった。阪神が改修中のため、今年は京都で開催されるが、その傾向は変わらないだろう。
昨年、全国リーディングに輝いた杉山晴厩舎が送り出すのがスカイブルーだ。体重500キロ近い雄大な馬体で、調教では非凡な動きを見せている。先月30日の1週前追いは坂路馬なりで4F53秒9~1F12秒2。サンダーロード(2歳新馬)を4馬身ほど追走して併入した。担当の小関助手は「トモにまだ力強さがないから前に頼って走るところはあるけど、時計が出ているし体も締まってきた」と評価。「普段は素直でおとなしい。ただ、追い切りになるとスイッチが入る。前向きさがあるから、新馬戦向きなんじゃないかな」と期待した。コンビを組む西村淳は調教で感触をチェック済み。同助手は「先々週(西村淳が)ゲート練習で乗ってくれた時に“パワータイプですね”って言っていた」と振り返る。
母スカイノダンは芝1200メートルで4勝。10年北九州記念2着の重賞実績もある。叔父に13年天皇賞・秋や14年ドバイデューティフリー、安田記念と国内外でG13勝を挙げたジャスタウェイがいる良血だ。父は今年の桜花賞馬ステレンボッシュ&ダービー馬ダノンデサイルと同じエピファネイア。産駒は現3歳世代、芝の新馬戦で種牡馬別最多の18勝をマークした。何より杉山晴厩舎の同産駒と言えば20年に牝馬3冠を達成したデアリングタクトがいて、特徴はつかんでいる。
現3歳世代は既に19頭が勝ち上がっている同厩舎。2歳勢は1日に京都でジャスタパーティー(芝1600メートルの新馬3着)が先陣を切った。今週はこのエピファネイア産駒が能力の片りんを示す。
≪現3歳世代新馬戦 杉山晴厩舎 好成績光る≫杉山晴厩舎は現3歳世代の新馬戦が目を引く好成績だった。【8・6・3・10】で連対率51.9%。単勝回収率160%でベタ買いしても、おいしかった。芝1600メートルに限れば【2・2・1・2】の同57.1%で、馬券圏外2頭のうち1頭が4着のコネッシオーネだから、ほとんどが上位争いに加わった。昨年6月デビュー組ではレディントンが4番人気で新馬勝ち(阪神芝1600メートル)を収めている。