【函館新馬戦】ソフトバンク・ギータ所有の大砲候補!セイフウサツキ×武豊のコンビでV弾デビューへ

2024年6月25日 05:30

セイフウサツキ(撮影・千葉茂)   

 競馬は本格的な夏モードを迎える。福島と小倉が今週から同時に開幕。2歳戦もヒートアップしていく。函館日曜5R芝1800メートル戦には素質馬がズラリ。プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手が中央競馬で所有する(馬主登録名はY’sレーシング)セイフウサツキ(牡=松永幹)は調教でスピード感たっぷりの走りを見せ、状態はピカイチ。球界のスター“ギータ”が武豊との大物タッグでオーナー初Vを狙う。美浦ではゴーゴータカシ(牡=武井)が素軽い動き。函館の“出世レース”を制すのはどの馬か。

 “大砲”の予感――。昨年の北海道セレクションセールで3700万円(税抜き)で落札され、伯父に03年ジャパンダートダービーなど交流重賞で3勝を挙げたビッグウルフがいるセイフウサツキ。5月22日にゲート試験に合格した。その後は成長を促すため、放牧に出す案があった。額田助手は「放牧に出す前に念のため坂路で動きを確認しました。そうしたら“これは”という走り。“これなら進めてみるか”ということで函館デビューが決まりました」と順調に運んだ。

 函館入厩後の調教でも素質の片りんを見せている。Wコースでの2週前追い(12日)で5F68秒7~1F12秒5の好時計を馬なりでマーク。1週前追い(19日)では併せ馬で豪快な走り。4馬身前を走っていた僚馬アークドール(3歳未勝利)をあっさり捉え、余力十分に併入した。額田助手は「一気に加速できていた」と動きに太鼓判。馬体重は450キロ前後。1メートル88、93キロと大柄な柳田オーナーと違いサラブレッドとしては小柄だが、バネのある走りは見応え十分。初戦からフルスイングできる仕上がりになっている。

 Y’sレーシングの所有馬はセイフウサツキ、ゴッドヴァレー、アクアプローヴァ(デビュー未定)の3頭。ゴッドヴァレーは16日の京都5Rで3着(4番人気)。馬主デビュー戦を白星で飾ることができなかった分、セイフウサツキにかける期待も大きいはず。額田助手も「“持っている”オーナーだし、あっさり勝ってもおかしくないですね」と初勝利に期待を抱く。初陣舞台はアドマイヤムーン、ゴールドシップ、ソダシなど後のG1ホースが勝った“出世レース”函館芝1800メートル。競馬界のスター、武豊とともに一発をぶちかます。

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