【関屋記念】トゥードジボン圧逃!連勝でサマーマイル制覇へ王手、さらなる飛躍へ

2024年8月12日 05:16

関屋記念を制したトゥードジボン(撮影・郡司修)

 サマーマイルシリーズ第3戦「第59回関屋記念」が11日、新潟競馬場で行われ、3番人気トゥードジボンが逃げ切って重賞初制覇。前走米子Sに続く連勝で同シリーズVに“王手”をかけた。

 真夏の越後路を悠々と独り旅。好スタートを切ったトゥードジボンがスムーズに主導権を握る。淡々とマイペースで後続を引きつけたまま直線へ。残り400メートル付近でさらにギアチェンジ。長い直線をモノともせず、上がり3F33秒3の脚であっさりと後続を振り切った。松山は「同型がいなくて馬のリズムでハナへ行けた。直線を向いてからも余力はあったし、追ってからも突き放していて強い勝ち方。いいスピードを持っています」と相棒を称えた。

 初コンビで鮮やかに逃げ切った前走米子Sに続く連勝。これで同馬はサマーマイルシリーズで18ポイントを獲得。中京記念を制したアルナシームを上回り首位に浮上した。鞍上の勢いも止まらない。松山は米子S、北九州記念に続きジョッキーズシリーズ3勝目。34ポイントでシリーズ2位岩田康に18ポイント差をつけ首位独走となった。人馬ともタイトル奪取へ視界良好だ。

 ただ、この日も新潟競馬場は最高気温30度超の真夏日。厳しいレースを終えた直後とあって四位師も「かなり暑いし、馬は頑張ってくれたからね。厩舎に帰って体調を見てからです」と今後については慎重な姿勢。それでも、近走の充実ぶりには「もともと素質は秘めていた。昨秋からぐんぐん力をつけている。以前は上に向かってパワーが逃げている走りだったが、今は前に進めるようになってきた」と目を細めた。「全てうまくいく」の馬名通り、夏2戦を理想の競馬で乗り切り、秋のさらなる飛躍へとつなげた。

 ◆トゥードジボン 父イスラボニータ 母コッパ(母の父イエスバイジミニー)19年3月30日生まれ 牡5歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・青山洋一氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績18戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億3976万円 馬名の由来は全てうまくいく(ポルトガル語)。

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