【札幌記念】実績断然ジオグリフ狙い 3歳時にイクイノックス&ドウデュース撃破
2024年8月13日 05:25 過去10年の傾向から分析して勝ち馬候補を探る「up to データ」。今週は札幌でサマー2000シリーズ第4戦「第60回札幌記念」が行われる。今年も豪華なメンバーが顔をそろえた。秋に控えるビッグレースを前に、幸先良く滑り出すのはどの馬か。
【人気】1番人気は【0・4・3・3】(連対率40・0%)と意外にも未勝利。11年トーセンジョーダンの勝利以来、12連敗中である。それでも2番人気【5・1・0・4】(同60・0%)、3番人気【2・0・0・8】(同20・0%)と1番人気馬をのぞく上位人気勢がきっちり結果を残している。4~6番人気【3・2・5・20】(同16・7%)、7番人気以下【0・3・2・79】(同3・6%)と穴馬の出番は少ない。今年、1番人気が濃厚なのは昨年覇者プログノーシスだろう。
【前走】昨年初の勝ち馬(プログノーシス)を出した海外組。近年は国内復帰初戦となる馬の好走例もあるが【1・1・1・12】(連対率13・3%)と目立った成績ではない。それに対し、G1組は【5・7・6・26】(同27・3%)と信頼度はグッとアップ。その内訳を見ると安田記念、オークス組が各2勝。大阪杯組が1勝を挙げている。“夏は牝馬”の格言通り、牝馬には注意が必要。オークス組の2頭(14年ハープスター、21年ソダシ)はともに2歳重賞や桜花賞を制していた。ただ今年登録している牝馬は重賞未勝利モズゴールドバレルのみ。過去2頭の勝ち馬に比べると見劣りする。
【実績】負担重量が定量のため下半期の始動戦とする実績馬の参戦が多い当レース。過去10年の勝ち馬のうち、8頭は「G1勝利かG2連対」の実績があった。
【結論】V条件を全てクリアしているジオグリフ。皐月賞勝利以降、精彩を欠く時期もあったが前走マイル戦の安田記念を使ったことで行きっぷりが良化。前進気勢が強くなって臨む今回はさらにパフォーマンスを上げてくる可能性は十分ある。近走はG1(大阪杯5着→安田記念6着)で善戦が続いており上位人気に支持されるのも濃厚。そして強調したいのが実績だ。皐月賞で下したメンバーにはイクイノックスやドウデュース。登録馬の中で一頭だけ抜けている実績の持ち主が北の地で復活を期す。(データ班)