【新潟2歳S】シンフォーエバー爆走1番時計!坂路4F50秒2、岩田康「スピードは凄い」

2024年8月23日 05:30

岩田康誠を背に坂路併せ馬で追い切るシンフォーエバー(手前)

 「第44回新潟2歳S」の出走馬が22日、確定した。新馬戦絶好調の森秀厩舎が送り出すシンフォーエバーが木曜追い。初コンビを組む岩田康が乗って坂路を駆け上がり、この日の栗東坂路1番時計をマークした。先週重賞勝ちの騎手にこの夏新潟新馬戦5戦5勝を挙げる名門ステーブルとのコンビ。連勝で重賞Vを狙う。

 あり余るパワーを爆発させた。シンフォーエバーは新コンビを組む岩田康と初コンタクト。ハロー(馬場整地)直後のまっさらな坂路でボディブロー(3歳未勝利)を追走する形でスタートした。1歩目からスピードを乗せていく。岩田康は相棒を必死になだめた。さすが名手。馬の気持ちを損ねず4F50秒2。この日の栗東坂路1番時計をマークした。最後はサッと流して1F13秒4。感触を確かめた鞍上は「逆時計になってしまったわ(笑い)。初めて乗ってコントロールが少し難しかった。でもスピードやパワーが凄い。新馬戦の映像を見たけどハナに立った分フワッとして、最後までスピードが持続したんやろうね」と思い描いた。

 新馬戦は新潟2歳Sと同舞台の新潟マイルを逃げ切り。スピードの違いでハナに立ち、ラスト3Fを11秒6→10秒7→11秒0でまとめた。2馬身半差の完勝。森秀師は「スタート練習はそこそこ出ていたが、レースは1歩目があまり進まなかった。それでも加速が凄かった。スローだったしジョッキーも修正しながら乗ってくれて、残り400メートルで気合をつけたら加速してくれた」と振り返った。

 森秀厩舎は今夏の新潟開催、新馬戦で5戦5勝。勝ち上がった2歳馬5頭は3月に米OBSマーチセールで購入した。シンフォーエバーの父コンプレキシティは18年米G1シャンペンSを勝っている。トレーナーは「産駒が既に芝、ダートの重賞を勝っている。今年サラトガのセールで弟が上場されて150万ドル(約2億2000万円)で購買された。ブームを予感する種牡馬だと思う」と語った。

 外国の種牡馬は森秀厩舎の馬で勉強していく。そんなファンもいるだろう。(外)のパイオニアでもある。厩舎は絶好調、鞍上も先週の札幌記念をノースブリッジでV。オーナーは「ウマ娘」でおなじみの藤田晋氏と話題に事欠かない。夏の勢いが越後に集結、重賞Vへ突っ走る。

 《森秀厩舎は夏の新潟勝率56%》森秀厩舎は夏の新潟開催で【9・1・0・6】と驚異の勝率56%をマークしている。2歳戦に限れば新馬戦5連勝に加えて、先月28日の未勝利戦でジャスパーソレイユが既走馬相手に2着。オール連対続行中だ。この勢いで重賞も突破する。

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