中東遠征中の香港馬ロマンチックウォリアーがドバイG1快勝、4馬身半差でコースレコード更新
2025年1月25日 09:19 2月22日のサウジカップデーや4月5日のドバイミーティングにつながる前哨戦シリーズのビッグイベント「ファッションフライデー」が24日、ドバイのメイダン競馬場で開催され、ジェベルハッタ(G1、芝1800メートル)は香港から遠征したロマンチックウォリアー(セン7=C・シャム、父アクラメイション)がマクドナルドを背に4馬身半差で快勝。勝ち時計1分45秒10でコースレコードを0秒01更新した。
昨年の覇者メジャードタイム(牡5=C・アップルビー、父フランケル)が後続を離して逃げる展開で道中3番手の位置取り。徐々に前との差を詰めると直線、勢い良く伸びて突き抜けた。中東遠征初戦を白星で飾り、これで23年コックスプレート(オーストラリア)から8連勝。日本に遠征した昨年安田記念を合わせ、4カ国で10度目のG1制覇となった。
マクドナルドは「スプリンターになれるくらいスピードがあって、どんなペースにも対応できるし、しまいはいい脚を使える。パドックで元気が良すぎたので少し心配したけどスタートする時には落ち着きがあった。ハートが強い。彼はスーパースターだよ」と絶賛。シャム師は「ジェームズ(マクドナルド)を信頼しているし、レース中は心配していなかった」と人馬を称えた。
次走の候補となっているサウジカップ(G1、2月22日、キングアブドゥルアジーズ、ダート1800メートル)に参戦すれば初ダートになる。シャム師は「芝ならいい走りができると確信しているけどダートについては、やってみないと分からない」と適性については未知としながらも1着賞金1000万ドル(約15億5000万円)の超高額決戦を見据えた。
大逃げを打ったメジャードタイムはラスト50メートルで体勢を崩して倒れ、競走を中止。馬主のゴドルフィンは「スタッフ全員が彼の死を悲しんでいます」と帰らぬ馬になったことを公式サイトにつづり、鞍上ビュイックの無事を報告した。