【シルクロードS】ソンシが主役の座頂く!手応え抜群ラスト1F11秒9

2025年1月30日 05:16

坂路で追い切るソンシ(撮影・亀井直樹)

 芝スプリント重賞「第30回シルクロードS」は、12日の淀短距離Sで5勝目を挙げた外国産馬ソンシが坂路でラスト1F11秒9の好時計をマーク。初タイトルに手応え十分だ。

 スプリント界の新星ソンシは西谷(レースは川田)を背に坂路で最終追い切り。テンはゆったり入り、スムーズに加速していく。しまいだけサッと伸ばし、ラスト1F11秒9の好時計をマーク。追えばいくらでも伸びそうな手応えでフィニッシュした。見守った中内田師は「サラッとしまい重点の調整。(実戦を)使っている分の硬さはあるが、動きは良かったと思います」と満足げに切り出した。

 昨秋以降は4戦3勝の快進撃。距離を千二にシフトした2走前のタンザナイトSは中団から鋭く伸びて2着。前走の淀短距離Sはスッと好位で流れに乗り、危なげなく抜け出した。指揮官は「前々走に初めて(千二の)距離を経験したことで前走は慣れが見込めた。最後は突き抜けてくれたし、ソンシらしい走りで強い内容だった」と振り返った。

 これまでの出走間隔は中3週が最短。今回は初めてとなる中2週のローテが鍵になる。「馬にとって楽ではないけど頑張ってほしい。秋以降は馬体がボリュームアップして精神面も成長している」と期待を寄せた。近3走は馬体増で出走。秋初戦から馬体は18キロも増え、たくましくなった。

 重賞は昨年のファルコンS3着以来、2度目の挑戦。指揮官は「ハンデ(57・5キロ)は少し見込まれたかな。実績のある馬を相手に、ソンシの走りができるかがポイントになる」と初タイトル獲得へ慎重に言葉を選んだ。全レースで手綱を取る川田は18年以降、騎乗したシルクロードSで3戦2勝。18年ファインニードル、20年アウィルアウェイを勝利に導いた。デビューから9戦連続1番人気に支持された素質馬。ここで重賞初Vを飾り、スプリント界の主役に躍り出る。

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