20歳・大江原比呂、現役引退の理由 師匠・武市師「心が折れてしまったのかな」

2025年2月1日 14:18

現役引退を発表した大江原比呂騎手について東京競馬場で対応した師匠の武市康男調教師

 大江原比呂(20=武市)の現役引退が1日、JRAから発表された。大江原から騎手免許の取消申請があり、同日付で騎手免許を取り消した。

 取材に応じた師匠の武市師は、「本人が、競馬に対しての勝負の世界でやっていくのが厳しかったというのが本音です。体重というよりは競馬学校を卒業してこれまでやってきて、本人も悩んで、その中でやっていこうと思えば体重はクリアできたと思うし、できる子だと思う。勝負の世界でいろいろな刺激を受ける中で心が折れてしまったのかなと」と話した。


 昨年12月1日朝の調教中に右手小指を負傷し、同日の中山競馬の騎乗をキャンセル。その後に出場予定だった「2024ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンド」も欠場していた。

 昨年は体重のコントロールで苦労した。10月5日の東京では体重の調整ができず脱水症を発症、9日間の騎乗停止が科されていた。8月31日の新潟では公表された負担重量で騎乗できなかったため、10万円の過怠金が科された。10月14日にも新潟で負担重量について注意義務を怠り、同じく過怠金10万円の制裁が科されていた。

 武市師は「(大江原比呂は)第二の人生で新たに違うことをやってみたいと言っていたので。指をケガして2カ月間、乗っていない中でじっくり考えて、馬から離れて考えてみなさいと。本人も次に何をやりたいか考えた上で決断した。残念だけどね。そこでずるずる引きずっていたら周りに迷惑をかけてしまうし、ケガもしてしまう。まだ20歳ですし、全然恥ずかしいことじゃない。新たなことで頑張ってくれれば」と説明した。

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