【中山記念】シックスペンス コースレコードで重賞3勝目!ルメール「最後の反応はとても良かった」
2025年3月3日 04:25 中山開幕を告げるG2「第99回中山記念」が2日に行われ、2番人気シックスペンスがコースレコード(1分44秒8)で重賞3勝目を手にした。
急坂の申し子だ。各馬の脚色が鈍り始める残り200メートル地点。今日もシックスペンスは猛烈に伸びてくる。先に抜け出したエコロヴァルツとの差が一完歩ずつ詰まっていく。鼻差捉えたところがゴール。これで中山は4戦無敗だ。ルメールは「凄くいい脚を使ってくれた。プラス10キロは心配したけど、最後の反応はとても良かったです」と納得の表情だった。
高過ぎる競走能力に蹄が耐えられず、思うようなローテを歩めなかったが、これでスプリングS、毎日王冠に続く重賞3勝目。5カ月ぶりの実戦でも、陣営の懸命なケアで態勢は整っていた。国枝師は「今日は八分くらいの出来。爪はもう大丈夫なんだけど、久々の分があった。それでレコードで伸びてくるんだから凄い」と成長ぶりを喜んだ。
次戦は未定だが、候補は優先出走権をゲットした大阪杯(4月6日、阪神)か、昨秋に無念の回避となったマイルG1か。ルメールは「今日はいいメンバーだったし、もしかしたらG1でも結果を出せるかもしれない」と期待。6戦5勝の素質馬が、いよいよ本領発揮の構えだ。
◆シックスペンス 父キズナ 母フィンレイズラッキーチャーム(母の父トワーリングキャンディ)21年4月17日生まれ 牡4歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦5勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億900万1000円 馬名の由来はイギリス旧硬貨の名。幸運をもたらすお守り(母名より連想)。