【高松宮記念】Bコース&内枠がビッグシーザー後押しだ!

2025年3月29日 05:18

ビッグシーザー(撮影・亀井直樹)

 今春もG1企画「展開王」が紙面を熱く盛り上げる。「第55回高松宮記念」は芝スプリント路線の既成勢力と新興勢力が激突。頂上決戦にふさわしいスピード自慢がそろった。先々週、先週の最内Aコースから3メートル外側のBコースに替わり、これがどう影響するか。大阪本社・栗林幸太郎は2枠3番を引いたビッグシーザーを猛プッシュだ。

 過去10年を振り返ると良馬場以外が7回、20年以降は現在5年連続で重馬場か不良馬場となっている。今週、中京は木曜夜から金曜朝にかけて雨が降った影響で金曜昼の時点で芝は不良馬場。ただ、週末2日間は雨の心配がなく、徐々に乾いていく。今日の開催から芝はBコースに替わり、先週までの最内Aコースから3メートル外側に内柵を設置。傷んだ部分がカバーされる。基本は内の先行馬が有利だ。

 展開を読むと昨年スプリンターズSで前半3F32秒1で逃げてハイペースを演出したピューロマジックがドバイ遠征中のため不在。あそこまで速い流れにはならない。昨年はスローペースで3番手から運んだマッドクールがV。逃げたビクターザウィナーも3着に粘り、前が止まらない流れになった。今年は昨年に近いペースになりそう。前々で運べる馬に注目したい。

 そこで◎に指名したのがビッグシーザーだ。父ビッグアーサーは16年に2枠4番から勝利。その一つ内側、2枠3番を引き当てた。Bコース替わりなら、この内枠はきっとアドバンテージになる。
 2走前のオパールSは二の脚を利かせて3番手につけると直線、追い比べを制してV。あのレースで負かしたペアポルックス、カンチェンジュンガはその後、重賞で好走しているようにメンバーがそろっていた。前走京阪杯は好位から運び、逃げたウインカーネリアンを早めに捉えに動いて重賞初制覇。甲斐助手は「やっと結果を出せた。2歳の時から稽古は動いていたけど緩さがあった。ここに来て中身が伴って、馬が凄く充実している」と強調する。

 昨年このレースはオーシャンS2着から中2週で7着。今年はトップハンデを考慮してシルクロードSを回避し、京阪杯から直行ローテになった。休み明けになるが、その分ゆとりを持って十分に稽古を消化。先週、今週と坂路で好時計を連発した。「間隔が空いたのは気にならない。ここまでの過程、状態は去年よりいい」と自信を持って送り出す。さらに今回は北村友の提案で初ブリンカー装着。1週前追いに騎乗した鞍上は好感触をつかんだようで、そこがG1制覇への後押しになる。道中、好位でロスなく立ち回って直線、抜け出すイメージだ。

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