【佐賀・第22回はがくれ大賞典】30日発走 シンメデージー主役の座は渡さない! 予想印を公開

2025年3月29日 12:00

地力の高さは計り知れないシンメデージー

 今年度の佐賀競馬古馬長距離路線、締めの一戦である「第22回はがくれ大賞典」(地方全国交流/距離2000メートル/1着賞金1000万円)が30日6R(18時15分発走)、ナイター開催の佐賀競馬場で行われる。直近4大会は遠征勢に軍配が上がったが、今年も地力確かな遠征勢が地元勢に高い壁として立ちはだかる。

 ◎⑩シンメデージー 23年暮れに高知でデビュー。デビュー戦から4連勝を飾ると無キズで昨年3月の高知1300メートル3歳重賞「土佐春花賞」を制した。続く5月園田1870メートル3歳重賞「西日本クラシック」でもVを飾り重賞2連覇達成。連勝はここで止まったが、その後も地方競馬3歳西日本№1決定戦にあたる9月金沢2000メートルの「西日本3歳優駿」を圧勝。11月には地元高知1600メートルの「土佐秋月賞」も快勝。昨年は3歳重賞4Vと勇躍した。今年4歳初戦は前走2月佐賀2000メートルの「佐賀記念JpnⅢ」に出走。逃げ切ったJRA所属のメイショウフンジンに2馬身差に迫る2着と健闘。上がり3ハロンは他のJRAの面々を差し置いて最速をマーク。佐賀の適正は十分なうえ、地力の高さは計り知れないとあって地方馬同士の戦いなら主役の座は渡さないか。

 ◯③オディロン 21年7月函館芝1800メートル戦でデビュー。5戦目からダートに定着しJRAではダート1800メートル戦を4勝。昨年12月、兵庫に移籍すると初戦の園田2400メートル戦はきっちり1番人気に応えた。続く前走今年2月姫路2000メートル重賞「白鷺賞」は前団でレースを進め、直線に向くと前を行く重賞8V愛知の実力馬フークピグマリオン、重賞1V同じ兵庫のインベルシオンの間を突き抜けて重賞初勝利を飾った。勝負根性があり距離2000メートルも呼吸が合う感で初の佐賀でも躍進は十分にあり得る。

 ▲⑦グリードパルフェ 18年8月北海道でデビューし船橋、川崎を経て21年2月に現在の高知へ転籍。5歳大ラス戦、21年年末の高知2400メートル「高知県知事賞」で重賞初制覇を果たした。そして初の佐賀出走となった23年3月前々回大会は道中、中団で脚を溜め最終コーナーに差しかかると一気に加速。直線は外から力強く前を交わして重賞2度目のVをゲットした。その後は同年6月園田2400メートル重賞「六甲盃」もアタマ差で制し重賞3V。昨年は白星こそなかったが、連覇を狙った前回大会はしまいセイカメテオポリスには競り負けたものの2着に入った。上がりの脚は切れ味十分で長丁場での勝ち方を知っており2年ぶりの〝はがくれV〟へ照準を合わせる。

 ☆⑥シルトプレ 21年7月北海道でデビュー。同年10月川崎2歳地方交流「鎌倉記念」で重賞初V。船橋を経て22年春に北海道に戻ると4月門別「北斗盃」、6月門別「北海優駿」、10月盛岡「ダービーグランプリ」と地方3歳重賞を3V。翌23年は5月門別「コスモバルク記念」、11月門別「道営記念」とさらに重賞2Vを追加した。4走前の昨年11月佐賀2000メートル重賞「JBCクラシックJpnⅠ」は4着で、その後は佐賀の一員となった。3走前の12月佐賀グランプリ1800メートル「中島記念」は2着に5馬身差をつけて重賞7Vを達成。前々走1月2000メートル「雷山特別オープン」も2着に5馬身差をつけ年をまたいで連勝。前走2月2000メートル重賞「佐賀記念JpnⅢ」は6着も地元佐賀勢では最上位だった。地元の雄として猛アピールといきたい。

 △⑪コスモファルネーゼ 21年9月大井でデビュー。大井時代は1600、1650、1700メートル戦を1勝ずつと1800メートル戦2勝の計5勝をマーク。重賞は3度挑戦したが、いずれも着外に終わった。そして今年、新天地の佐賀に身を移してきた。2戦目の1月1860メートル準重賞の「雲仙岳賞」は地元重賞2Vの実力馬アエノブライアンをおさえて佐賀初勝利をマーク。続く2月姫路重賞「白鷺賞」は12着と振るわなかったが、前走3月2000メートルの「鏡山特別オープン」は2着に5馬身差をつけて快勝。展開がハマれば怖い存在だ。

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