【マイラーズC】ニホンピロキーフ重賞初制覇へ!大橋厩舎ひと筋の竹内助手「貫太と一緒に…」
2025年4月25日 05:17 大橋厩舎ひと筋。マイラーズCに担当馬ニホンピロキーフを送り込む竹内助手は3日前に40歳の誕生日を迎えた。「まだ重賞は勝っていないので、勝って最高の誕生日プレゼントにしたい」と優しく愛馬を見つめた。
幼少期に近くに住む年上の友人に教えてもらったテレビゲーム「ダービースタリオン」が競馬の道を目指すきっかけになった。09年7月から大橋厩舎に所属して17年目。ニホンピロキーフは22年12月の新馬戦から担当している。「2、3歳時はクラシックを目指して2000メートルなど中距離を使っていましたが、まだ当時は線が細かった」と振り返る。
3歳夏あたりから馬体重が増加すると同時に体質が強化され、筋骨隆々のマイラー体形にシフト。昨年の当レースは1着ソウルラッシュ、2着セリフォスとG1で好走実績がある2頭に次ぐ3着で立派な走りを見せた。昨年11月マイルCSは人馬とも初のG1挑戦。「僕にダビスタを教えてくれた近所の兄ちゃんに初めて競馬場に連れて行ってもらったのがファレノプシスが勝ったエリザベス女王杯(00年)だったので個人的に同じ京都で…と特別な思いがありました。その兄ちゃんは(用事があって)来られなかったけど」と笑いつつ、「レース前から(田口)貫太と4角を回ってくる時に勝負できる位置で運びたいと話していて、最後は苦しくなったけど、理想通りのレース(8着)でよく頑張ってくれた」と続けた。
大橋厩舎の所属騎手である主戦の田口は23年8月から14戦連続で騎乗して3勝を挙げている。チームでここまで育て上げた。竹内助手は「何でも意見を言える関係だし、最も特徴を分かっている騎手に任せるのが一番。貫太で重賞を勝ちたいと思い続けてくれている馬主さんと僕も同じ気持ち。貫太と一緒に重賞を勝ちたい」と心境を明かした。
1番人気に支持された前走六甲Sはスタート後に接触の不利を受け、不完全燃焼の7着。人気を裏切る形になったが【1021】と好相性の京都マイルで巻き返しを図る。「毛ヅヤも良く、体調はベスト。精神面を含め、完成形に近づいている」。騎手、馬、担当者にJRA重賞初制覇が懸かる一戦。全員の力で大きな壁を乗り越える。
◇竹内 佑介(たけうち・ゆうすけ)1985年(昭60)4月22日生まれ、奈良県三宅町出身の40歳。大阪コミュニケーションアート専門学校から滋賀県長浜市の三田馬事公苑でキャリアを積んだ。09年7月から大橋厩舎に所属。過去にオープン馬のタイガーインディ、サンマルレジェンドを手がけた。現在はニホンピロキーフの他にタイガースパーク(5歳2勝クラス)を担当している。