【香港・チェアマンズスプリントP】サトノレーヴ万全!香港でも“モレイラ無双”へ
2025年4月25日 05:30 日本から8頭が参戦する香港チャンピオンズデー(27日、シャティン)は24日、出走馬と枠順が確定した。チェアマンズスプリントプライズに参戦するサトノレーヴは24日、モレイラを背にシャティン芝コースで最終追いを消化。クイーンエリザベス2世Cに出走する僚馬タスティエーラと併せ、好調をアピールした。JRAはチャンピオンズマイルを合わせた3競走の馬券を発売する。
堀厩舎2騎は日本勢で唯一の木曜追いで態勢を整えた。シャティン競馬場の芝コースに現れたサトノレーヴの背中には日本から駆けつけたモレイラの姿。ダービー馬タスティエーラの3馬身後方から追走する豪華絢爛(けんらん)な共同トレーニングは4F53秒6~2F25秒7を計時。直線は1馬身差を奇麗にキープしたままゴール板を駆け抜けた。モレイラは「高松宮記念は印象的な勝利だったが、今朝も非常にいいパフォーマンス。絶好調だよ」と笑顔で引き揚げてきた。
かつて拠点とした香港で一時代を築き、“雷神”の異名で知られる名手。現在、短期免許で騎乗している日本で4週連続重賞勝利中。うち3週でG1を制しており、まさに手の付けられない無双状態だ。神騎乗を連発する自身の好調の秘訣(ひけつ)については「理学療法のドクターに筋力トレーニングをしてもらって筋肉が増えた。レースに乗るたびに体が力強くなっていると感じる」と明かす。
今週末は土曜は日本に戻って青葉賞(ファイアンクランツ)に騎乗し、日曜に再びシャティンに戻ってくる。その後、日本時間5月4日のケンタッキーダービーにも堀厩舎のルクソールカフェで挑戦。それ以降の具体的なプランは決まっていないというが、「とてもワクワクしている」と胸を高鳴らせている。
そして今週末、絶好調の人馬の前に立ちはだかるのは香港最速カーインライジング。昨年12月の香港スプリントでは3/4馬身差。雷神は「力が最高潮に達していると信じているし、昨年暮れよりもパワーアップしていると思う」と当時からの進化を強調する。地元メディアも警戒網を敷く中、公式会見に招かれると「カーインライジングは尊敬に値する馬だが、私はサトノレーヴを信頼している。彼が一番かもしれないと思っている。強い馬にチャレンジしたい」と力強く言い放った。
《レーヴ内めの6番、タスティ外め10番》サトノレーヴは6番枠で香港スプリント(4番枠)と同じく内めに入った。タスティエーラは10番枠とやや外めだが、ダービーは12番枠から優勝している。堀師は「天気も含めて馬場状態は今と変わってくるので、当日にオーナー、騎手と相談してベストなパフォーマンスを出せるようにしたい」とコメントした。