日本では考えられない 普通に傘をさす香港競馬関係者

2025年4月26日 05:26

雨が降ったシャティン競馬場。関係者は傘をさす

 【香港日記<3>】金曜朝は雷鳴の轟音(ごうおん)で起床。雨に打たれながら日の出前の香港馬の調教を見学した。注目はもちろんチェアマンズスプリントプライズで12連勝を狙うカーインライジングだが、4戦連続で同馬の2着に敗れているヘリオスエクスプレスも間近で見るとお尻の筋肉がエグかった。「元気いっぱい。状態は言うことない」とサイズ師。カーインVS日本馬に構造を単純化して馬券を買うのは危険かも。悲願の大金星を狙う切れ者にも警戒が必要だと感じた。

 ところで驚いたのは、競馬場の係員をはじめとした皆々が普通に傘を差していること。傘を差したまま管理馬の口を取る調教師もいた。日本のトレセンでは考えられない光景だ。去勢されたセン馬がほとんどの香港ゆえ?日本勢を含む海外馬の調教中にも傘の花が咲いていた。郷に入っては郷に従う…勇気は出ず、ずぶ濡れになったズボンと靴を乾かしながら原稿をしたためている。(田井 秀一)

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