【佐賀・第67回九州優駿栄城賞】6月1日発走 ムーンオブザエース2冠目奪取へ視界良好! 予想印を公開
2025年5月31日 12:00 佐賀競馬の今週日曜日のメインレース「農林水産大臣賞典 第67回 九州優駿栄城賞(レイデオロ賞)」(距離2000メートル/1着賞金2000万円)は、中央競馬の東京優駿と同日の6月1日、5R(18時5分発走)で行われる。世代ナンバーワンを決める大一番に今年は12頭がエントリー。注目は1冠目の佐賀皐月賞を6馬身差の圧勝で制したムーンオブザエース(牡3=土井)。中間も順調で2冠目に向けて曇りなし。堂々と世代の頂点に立つ。
◎⑧ムーンオブザエース(土井厩舎) 古馬初対戦となった4月の「佐賀桜花賞」こそ3着に終わったが、5月4日に行われた1冠目の「佐賀皐月賞」は2着に6馬身の大差をつける完勝。改めて世代トップクラスの能力を証明した。土井師は「暑さに弱い馬なので気温が高くなるとどうかな」と気温の変化を不安材料に挙げていたが、幸い今年は昨年ほど気温が上がるのが遅く30度を超えるような気温にはならなかった。中間の調整過程も順調。デキ落ちはないとみていい。2000メートルの初距離は歓迎とは言わないが、どこからでもレースできる戦いぶりを見ても克服は可能。2冠目奪取へ視界は良好だ。
○④ミトノドリーム(平山厩舎) 昨年6月、2着に大差をつける圧勝でデビュー戦を飾った。持ち前のスピードを武器に9月「九州ジュニア」、11月「ネクストスター佐賀」と二つの重賞を制覇。年明け初戦の3月「ネクストスター西日本」で初黒星(6着)を喫したが、前走の「佐賀皐月賞」は直線でしぶとく足をつかって2着を確保した。キャリア5戦で経験値は浅いが、その分伸びしろは感じられるし、1度使ったことで着実に上昇カーブを描いている。前走で一気の距離延長に対応したように2000メートルも問題なくこなせるだろう。前走で6馬身を付けられたムーンオブザエースとの着差をどこまで詰められるかが焦点だ。
▲⑥ツモ(東厩舎) デビューは今年2月という遅咲き。初陣こそ2着に終わったが、2戦目以降はいずれも2着以下を大きく引き離す圧勝で5連勝。初の中距離戦(1800メートル)となった前走のトライアル「鯱の門特別」は発馬ひと息ながらも、3角手前で捲って自分から動き、2着に9馬身差をつけた。不良馬場で時計が出やすかったにせよ、勝ち時計の1分59秒2は佐賀皐月賞の勝ち時計よりも1秒2早いタイムだった。今回は初の重賞挑戦で一気の相手強化と乗り越える壁は高いが、素質の高さは疑いようのないところ。鞍上は4月にデビューしたばかりの長谷川蓮。勝てば史上最速での佐賀優駿制覇となる。
☆③アオイノユメ(山田徹厩舎) キャリア11戦中、掲示板外に敗れたのは昨年9月の1走のみ。馬場、相手関係、距離に関係なく確実に自分の脚を使う堅実派だ。前走の「佐賀皐月賞」は直線で猛然と追い込み3着。37秒9の上がり最速タイムをマークした。追い込み脚質だけに今回も展開に左右されるが、先行勢が勝ちにいく競馬をすればある程度ペースも流れるだろう。勝ち味に遅いタイプではあるが、馬券対象からは外せない。
△⑫ハクアイアシスト(東厩舎) 今年1月の「佐賀若駒賞」で牡馬を一蹴して重賞初制覇。4月の「ルプランタン賞」4着など3歳中距離路線で上位と差のない戦いを続けてきた。前走の「佐賀皐月賞」は単勝3番人気に支持されるも、直線で外を回されるロスもあり9着。ただ、3着のアオイノユメとは0秒9差で着順ほど大きく負けていない。前走より位置が取れれば巻き返しは可能。佐賀優駿3勝の名手・山口勲の手腕に期待だ。