【クイーンS】アルジーヌ軽快!史上13組目の母子同一重賞制覇へ Wコース1F12秒5

2025年7月31日 05:16

函館ウッドコースを単走で追い切ったアルジーヌ (撮影・千葉茂)

 札幌メインの「第73回クイーンS」は昨年の3着馬アルジーヌが好調をアピールした。

 シャープな脚さばきで駆け抜けた。アルジーヌは松岡助手を背に函館Wコースへ。単走で5Fからスタートし、徐々にペースアップ。直線、ゴーサインが出ると瞬時にトップギアに切り替わる。雄大なストライドで最後は持ったままフィニッシュ。5F70秒2~1F12秒5としまい、しっかり動いた。松岡助手は「先週まで栗東で乗り込んで去年(7番人気3着)の雰囲気に近づいています。今朝のテーマは時計と動きがマッチしているかを確かめること。求めていた調教ができて、イメージ通りでした」と手応えを口にした。

 G1初挑戦の前走ヴィクトリアマイルはタイム差なしの4着。上位3頭が4角15、12、17番手で通過する差し有利の展開。4角4番手と積極的な立ち回りで見せ場をつくった。「上位と差のない競馬で、いい内容だったと思います」と振り返った。前走後は栗東近郊のチャンピオンヒルズに放牧。先月27日に帰厩後、順調に稽古を積み、26日に函館に入厩した。オープン入りを決めたばかりだった昨年と違い、12月にターコイズSを制して重賞ウイナーとして臨む。追う立場から追われる立場へ。「他陣営からマークされる厳しい展開になると思うけどポテンシャルの高さを発揮してほしい」と期待を寄せる。

 かつて角居厩舎に所属した母キャトルフィーユも2年連続でクイーンSへ。格上挑戦の13年5着を経て当時5歳の14年に重賞初制覇を飾った。母子同一重賞制覇となればスプリンターズSのビリーヴ(02年)&ジャンダルム(22年)以来、13組目(84年グレード制導入後)の記録。「お母さんもこのレースを勝っているので(勝てば)ドラマチックですよね」と劇的Vを思い描く。中内田厩舎にとって19年ミッキーチャーム以来、2度目の勝利が懸かる夏の女王決定戦。最後は「馬を信じるだけ」と力強く締めた。5歳夏を迎えこの一年の成長を示す舞台になる。

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2025年7月31日のニュース